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竜と流木
リュウトリュウボク
- 著: 篠田 節子

太平洋に浮かぶ美しい島、ミクロ・タタに棲む、愛くるしい両生類。ジョージは、泉の中でその生き物と戯れた瞬間に虜となる。ところが、泉をつぶすためにその両生類を隣の島の池に移したところ、夥しい死体が浮き上がった。また、父や同僚たちが真っ黒で俊敏なトカゲのようなものに立て続けに襲われ、噛まれてショック状態に。口中に細菌を持っているのだ。広がり続ける被害。しかしこれは始まりに過ぎなかった……。
太平洋に浮かぶ美しい島、ミクロ・タタに棲む愛くるしい両生類。
彼らは島の守り神と言われている。
ところが、インフラ整備のために泉をつぶしてから
島の異変が始まった。
真っ黒で俊敏なトカゲのような生物が、昼となく夜となく島民を襲う。
咬まれると口中の毒でショック状態に陥り、最悪死ぬ者も出てきた。
広がり続ける被害。しかしこれは始まりに過ぎなかった……。
目次
1 水の守り神
2 捕食者
3 竜の島
4 赤道海流
5 根絶
6 謝肉祭
書誌情報
紙版
発売日
2016年05月25日
ISBN
9784062200660
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
322ページ
初出
本書は、新潟日報と静岡新聞に連載されたものに加筆修正いたしました。
著者紹介
しのだ・せつこ 1955年東京都生まれ。1990年「絹の変容」で小説すばる新人賞受賞。’97年『ゴサインタン』で山本周五郎賞受賞、1997年『『女たちのジハード』で直木賞受賞。2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞を、’15年 『インドクリスタル』で中央公論文芸賞を受賞。『弥勒』『聖域』『夏の災厄』『長女たち』『となりのセレブたち』『冬の光』など著書多数。広範なテーマを鮮やかに描き出す手腕は評価が高く、ファンも多い。