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ハルとカナ
ハルトカナ
ハルもカナも、小学2年生になったばかり。ハルは、休み時間になると、なんで男子は男子と、女子は女子と集まるのかなって不思議に思う。カナはユズやキララといると楽しいし、安心できるけど、それって女の子どうしだからなのかな?って、これまた不思議に感じてる。でも、ふたりとも、なんか気持ちが変わってきたことに気がついてたんだ。「わたし、ハルくんのこと」、「ぼく、カナちゃんのこと」、「もっともっと知りたいな」。
映画化された『お引越し』、『ごめん』など新機軸の児童文学を生み出し続けるひこ・田中さんの描いた小さな小さな恋の物語を、『りんごかもしれない』、『りゆうがあります』などの大ヒットで飛ぶ鳥を落とす勢いのイラストレーター、ヨシタケシンスケさんが、豊富な挿絵でさらにさらに世界をふくらませた一冊です。
8歳だって、恋をするんです!
ハルは、「大人は本当にややこしくて、がまん強い生き物だな」って思っている小学2年生。
カナは、停留所ごとにバスに乗ったり降りたりするカエルを思い浮かべているうちに、数を数えるのが好きになった、やっぱり小学2年生。
ハルは、休み時間になると、なんで男子は男子と、女子は女子と集まるのかなって不思議に思う。
カナは、ユズやキララといると楽しいし、安心できるけど、それって女の子どうしだからなのかな? って、これまた不思議に感じてる。
でも、ふたりとも、なんだか気持ちが変わってきたことに気がついてたんだ。
「わたし、ハルくんのこと」、「ぼく、カナちゃんのこと」、「もっともっと知りたいな」。
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目次
01 ハル、仲よしについて考える。
02 カナ、数を数える。
03 ハルは教室でひとりか?
04 カナ、ハルとちょっと話す。
05 不思議な気持ち。
06 子どもは勉強がきらいか?
07 ハル、今日のことを考える。
08 カナ、ハルのことを考える。
09 ハル、カナのことを考える。
10 カナ、ハルを好きなのかなって考える。
11 ハル、ちょっとわかる?
12 ハルとカナ
書誌情報
紙版
発売日
2016年08月25日
ISBN
9784062200998
判型
A5変型
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
146ページ
電子版
発売日
2016年10月07日
JDCN
0622009900100011000R
初出
この作品は、毎日新聞(大阪本社版)2015年11月1日~11月30日付紙面に掲載された連載小説に加筆・修正したものです。
著者紹介
1953年、大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。1990年、『お引越し』で第1回椋鳩十児童文学賞を受賞。同作は相米慎二監督により映画化された。1997年、『ごめん』で第44回産経児童出版文化賞JR賞を受賞。同作は冨樫森監督により映画化された。他に、「なりたて中学生」シリーズ(講談社)、「モールランド・ストーリー」シリーズ(福音館書店)、「レッツ」シリーズ(そうえん社)、『大人のための児童文学講座』(徳間書店)、『ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか?』(光文社新書)など。『児童文学書評』主宰。
ヨシタケシンスケ (よしたけ しんすけ) 1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表している。『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞。著書に、『しかもフタが無い』(PARCO出版)、『結局できずじまい』『せまいぞドキドキ』(ともに講談社)、『もうぬげない』『このあと どうしちゃおう』(ともにブロンズ新社)、『りゆうがあります』『ふまんがあります』(ともにPHP研究所)などがある。2児の父。