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廃校先生
ハイコウセンセイ
- 著: 浜口 倫太郎

廃校が決まった小学校を舞台に、教師と生徒、それぞれの視点から最後の一年が描かれていく。一章ずつ読み進めるにつれ、かけがえのない時間が過ぎ、子供たち、親たちの気持ちが胸に沁みこむ。大切なものは、いつまで経っても変わらないものだった――。親と子、教師と生徒、学校と地域の関係を丹念に描き出す感動長編。
一年後に廃校が決まった奈良県・十津川村の小学校に赴任した香澄。一年経っても、まだこの学校になじめない。頼りにならないが同僚のよし太、自ら選んでへき地教育に従事する律子と比べ、自分は教師に向いていないのではないか、と思う日々だった。ある日、生徒が無くしものをして落ち込んでいた。それが亡き祖母の形見だと知った香澄が夜遅くに行くと、そこにはよし太がいた。(第一章 里田香澄)
廃校が決まった学校を舞台に、教師と生徒、それぞれの視点から最後の一年が描かれていく。一章ずつ読み進めるにつれ、かけがえのない時間が経ち、子供たち、親たちの気持ちが胸に沁みこむ。
いまや失われつつある親と子、教師と生徒、学校と地域の関係を丹念に描き出す、著者最高傑作。
目次
1 里田香澄
2 古坂十夢
3 田村愛梨
4 進藤優作
5 里田香澄
6 タイムカプセルに入れたよし太の手紙
7 里田香澄
書誌情報
紙版
発売日
2016年09月28日
ISBN
9784062202671
判型
四六変型
価格
定価:1,705円(本体1,550円)
ページ数
322ページ
著者紹介
1979年奈良県生まれ。2010年、『アゲイン』で第5回ポプラ小説大賞特別賞を受賞しデビュー。放送作家として「ビーバップハイヒール」「クイズ!紳助くん」「たかじん胸いっぱい」などを担当。他著に『宇宙にいちばん近い人』『シンマイ!』がある。