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地鳴き、小鳥みたいな
ジナキコトリミタイナ
- 著: 保坂 和志

子ども時代の記憶を確かめようと訪れた、母の実家の町。土地の描写のなかに、「あなた」と呼ぶ女性とのやりとりが綴られる。(「地鳴き、小鳥みたいな」)夏。K先生の訃報。若い友人の死。20代で出会ったある先生との忘れがたい対話。枯れて見えたその先生から聞かされた性欲をめぐる話が意外で、20代の私はただ驚いた(「夏、訃報、純愛」)。他に2篇を収録。
甲府盆地の中心より南にくだったところにある母の実家の町。子ども時代の記憶を確かめようと訪れ、土地の描写のなかに、「あなた」と呼ぶ女性とのやりとりが綴られる。(表題作「地鳴き、小鳥みたいな」)
夏。K先生の訃報。若い友人の死。20代で出会ったある先生との忘れがたい対話。枯れて見えたその先生から聞かされた性欲をめぐる話が意外で、20代の私はただ驚いた(「夏、訃報、純愛」)。
ほかに「キース・リチャーズはすごい」「彫られた文字」を収録。
記憶の体感を綴る4篇。最高の、久々の短篇集。
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目次
夏、訃報、純愛
地鳴き、小鳥みたいな
キース・リチャーズはすごい
彫られた文字
書誌情報
紙版
発売日
2016年10月27日
ISBN
9784062202879
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
226ページ
電子版
発売日
2016年11月25日
JDCN
0622028700100011000Q
初出
「夏、訃報、純愛」…「群像」2015年1月号、「地鳴き、小鳥みたいな」…「群像」2016年4月号、「キース・リチャーズはすごい」…「新潮」2016年5月号、「彫られた文字」…「文學界」2016年7月号。
収録作品
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作品名初出
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作品名
夏、訃報、純愛
初出
『群像』2015年1月号
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作品名
地鳴き、小鳥みたいな
初出
『群像』2016年4月号
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作品名
キース・リチャーズはすごい
初出
『新潮』2016年5月号
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作品名
彫られた文字
初出
『文學界』2016年7月号
著者紹介
1956年、山梨県生まれ。鎌倉で育つ。早稲田大学政経学部卒業。90年、『プレーンソング』でデビュー。93年、『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、95年、『この人の閾』で芥川賞、97年、『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、2013年、『未明の闘争』で野間文芸賞を受賞。『猫に時間の流れる』『残響』『生きる歓び』『カンバセイション・ピース』『カフカ式練習帳』『朝露通信』『小説の自由』『考える練習』『遠い触覚』『書きあぐねている人のための小説入門』『試行錯誤に漂う』など著作多数。