フォークロアの鍵

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フォークロアの鍵

フォークロアノカギ

文芸(単行本)

羽野千夏は、民俗学の「口頭伝承」を研究する大学生。“消えない記憶”に興味を持ち、認知症グループホーム「風の里」を訪れた。出迎えたのは、ひと癖もふた癖もある老人たち。なかでも「くノ一」と呼ばれる老女・ルリ子は、夕方になるとホームから脱走を図る強者。ほとんど会話が成り立たないはずの彼女が発した「おろんくち」という言葉に、千夏は妙な引っ掛かりを覚え、相棒・大地と記憶の森に潜り込むが……!


羽野千夏は、民俗学の「口頭伝承」を研究する大学生。“消えない記憶”に興味を持ち、認知症グループホーム「風の里」を訪れた。出迎えたのは、「色武者」や「電波塔」などとあだ名される、ひと癖もふた癖もある老人たち。なかでも「くノ一」と呼ばれる老女・ルリ子は、夕方になるとホームから脱走を図る強者。ほとんど会話が成り立たないはずの彼女が発した「おろんくち」という言葉に、千夏は妙な引っ掛かりを覚える。記憶の森に潜り込む千夏と相棒の大地。二人を待っていたものは……!


目次

第一章 むかしむかし、あるところに
第二章 「おろんくち」の意味を知りませんか?
第三章 手続き記憶
第四章 まだ息がある
第五章 赤ん坊の泣き声と木
第六章 伝えたい、伝わらない

書誌情報

紙版

発売日

2017年05月17日

ISBN

9784062205771

判型

四六変型

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

306ページ

初出

「小説現代」2015年1~9月号掲載「おろんくち」を改題しました。

著者紹介

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