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叢書 東アジアの近現代史 第2巻 対立と共存の日中関係史――共和国としての中国
ソウショヒガシアジアノキンゲンダイシダイ2カンタイリツトキョウゾンノニッチュウカンケイシキョウワコクトシテノチュウゴク
- 著: 中村 元哉
日露戦争から、戦後の日中国交正常化まで。約70年の中国近現代史は、きわめて入りくんでおり、もはや一国史では語りきれない。袁世凱、孫文、蒋介石、毛沢東から、習近平へ。「憲政史」を補助線に、俗に「日中対立」と言われやすい時代を、事実に即して描き直す意欲作!
日清・日露戦争以後、日中戦争を経て、戦後の日中国交正常化に至るまで。
ともすれば日中対立の時代として描かれる二〇世紀中国の歴史を、俯瞰して描く力作。
清朝の時代の「君主国」から、西欧的な国際関係に中に組み込まれ、「共和国」として生きるプロセスとは、どのようなものであったか。そこで生みだれる日中関係の複雑な様相とは。
日露戦争から日中国交正常化までを、「憲政」=共和国への道という中国の歴史を補助線として、国際関係の中で描く。
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目次
序章 中国の夢と憲政の夢
第一章 共和国の誕生
憲政の船出
第二章 共和国の苦悩
袁世凱と孫文/北京政府と第一次世界大戦
第三章 共和国の抵抗
帝国日本の侵略と憲政の準備
第四章 共和国の復活
日中戦争と抗日体制/米ソ・国共対立下の憲政
第五章 共和国の刷新
文化大革命と共和国の立て直し
終章 日本中国観と中国の憲政史
書誌情報
紙版
発売日
2017年06月23日
ISBN
9784062206990
判型
四六
価格
定価:2,420円(本体2,200円)
ページ数
314ページ
電子版
発売日
2017年07月14日
JDCN
06A0000000000002408D
著者紹介
1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了(博士〔学術〕)。日本学術振興会特別研究員、南山大学准教授などを経て、現在、津田塾大学学芸学部国際関係学科教授。専攻は、中国近現代史、東アジア国際関係論。主な著書に、『戦後中国の憲政実施と言論の自由 1945-49』(東京大学出版会)、編著に『現代中国の起原を探る――史料ハンドブック』(東方書店)などがある。