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つくえの下のとおい国
ツクエノシタノトオイクニ
おじいちゃんの書斎の机は「トホウ・モナイ国」とつながっていた! 現代児童文学界をリードする作家の一人、石井睦美が手がける本格童話作品。幼い姉妹を主人公に、おじいちゃんの書斎という身近な場所からファンタジーの世界が広がっていきます。それは、荒唐無稽なようでいて、どこかで見たことのあるような世界。なつかしくて新しい、現代の「不思議の国のアリス」のようなファンタジー童話です。
6歳のマナと、5歳のリオの姉妹は、おじいちゃんの書斎が大好きでした。といっても、本を読むわけではありません。この部屋で遊ぶと、なにをしても、まほうがかかったみたいにおもしろくなるのです。
ある日、おじいちゃんのつくえの下で、二人がでたらめな歌を歌っていると、「トホウ・モナイ国」から来たモモジョという、ピンク色の毛糸のかたまりのようなものがあらわれます。
「来たければ来い。来たくなければ来なくていい」と言って、壁にすいこまれていくモモジョ。マナとリオも、壁のなかにはいっていきました。その先にひろがっていたのは、初めて見るような、どこかで見たことのあるような、ふしぎな世界だったのです--。
現代児童文学界をリードする石井睦美が手がける本格童話作品。幼い姉妹を主人公に、おじいちゃんの書斎という身近な場所からファンタジーの世界が広がっていきます。それは、荒唐無稽なようでいて、どこかで見たことのあるような世界。なつかしくて新しい、現代の「不思議の国のアリス」のようなファンタジー童話です。
書店員さん推薦コメント
★マナがいろいろなポイントに「気づきつつ」お話が進んでいくので、もしかしたら普段はあまりファンタジーを読まない、少し苦手と思っている子でも楽しめるんじゃないかな……と感じました。魅力的なキャラクターばかりでうっとりです。(ジュンク堂書店藤沢店 鈴木沙織さん)
★とても懐かしい。自分もマナとリオのように、小さいころ、よく机の下にもぐりこんでいたことを、そしてその中で、やはり絵本をよんでいたことを思いだしました! あのときには気づかなかったけれども、そこには、自分の「トホウ・モナイ国」があったんだと感じました。(書泉ブックタワー 江連聡美さん)
★字を追うことで内容を理解したつもりになっているのは、大人になったからでしょうか。そう思いながら先入観をとっぱらってもう一度読んでみると、モモジョのピンク色や色とりどりのメモワルの木が私にも見えてきました。(長谷川書店ネスパ店 永島幸世さん)
★近くにあるのに手を伸ばしても届かないような世界「トホウ・モナイ国」の住人たちが語る言葉はたちは子どもだけではなく、私たち親の世代の心にも響いてくる、どこか懐かしい心地よさがある。(文教堂書店青戸店 青柳将人さん)
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目次
1 おじいちゃんのつくえ
2 モモジョがあらわれて消える
3 モモジョがふたたびあらわれ、フムフムがあらたに登場する
4 ウソとホントとタノシイとウレシイ
5 巨大なくつの正体は
6 マナ、知らない世界を思いだす
7 話す枝と閉じられた目
8 お城へ
書誌情報
紙版
発売日
2017年10月18日
ISBN
9784062207850
判型
A5変型
価格
定価:2,200円(本体2,000円)
ページ数
226ページ
電子版
発売日
2018年03月23日
JDCN
06A0000000000007200I
著者紹介
神奈川県生まれ。作家。『五月のはじめ、日曜日の朝』で毎日新聞小さな童話大賞と新美南吉児童文学賞、駒井れん名義の『パスカルの恋』で朝日新人文学賞、『皿と紙ひこうき』(講談社)で日本児童文学者協会賞を受賞。翻訳を手がけた絵本『ジャックのあたらしいヨット』(BL出版)でも産経児童出版文化賞大賞を受賞している。
1979年、神奈川県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。個展と国内外のグループ展で展示発表している。第10回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2012入選ほか、絵画・ポスター・装画のコンペティションで入賞・入選多数。装画とさし絵を手がけた作品に「ラビントットと空の魚」シリーズ(福音館書店)、『オズの魔法使い』(新潮文庫)、「予言村」シリーズ(文春文庫)など。