刑事の怒り

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刑事の怒り

ケイジノイカリ

文芸(単行本)

被害者と加害者、その家族たちのやむにやまれぬ“想い”をみつめてきた刑事・夏目信人が出会う凄惨な事件の数々。年金不正受給、性犯罪、外国人労働、介護。社会の歪みが生み出す不平等や、やり場のない虚しさを抱えつつも懸命に前を向く人々を理不尽に踏みにじる犯人を前に、常に温かみに満ちていた彼のまなざしが悲しき“怒り”に燃えあがる。日本推理作家協会賞受賞短編を収録、現代社会の闇に切り込んだ4つの傑作ミステリー。


――こんなに怒りに打ち震えても、まだ、人の心を取り戻して欲しいと望まずにはいられない。

第70回日本推理作家協会賞〈短編部門〉受賞作「黄昏」を収録

現代社会の希望なき闇に切り込んだ珠玉の4篇。
これぞ乱歩賞作家・薬丸岳だから描けるミステリー!


被害者と加害者、その家族たちのやむにやまれぬ“想い”をみつめてきた刑事・夏目信人が出会った4つの事件。
年金不正受給、性犯罪、外国人労働、介護。
社会の歪みが生み出す不平等や、やり場のない虚しさを抱えつつも懸命に前を向く人々。彼らを理不尽に踏みにじる凶悪な犯人を前に、常に温かみに満ちていた彼のまなざしが悲しき“怒り”に燃えたとき、胸をこみ上げる激情に我々は思わず言葉を失う――。


“涙が溢れる”だけでは終わらない。
刑事・夏目信人シリーズ最新作!


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目次

第一話 黄昏
第二話 生贄
第三話 異邦人
第四話 刑事の怒り

書誌情報

紙版

発売日

2018年02月01日

ISBN

9784062207942

判型

四六変型

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

290ページ

初出

「黄昏」…「ランティエ」2016年9月号(角川春樹事務所)、「生贄」…「小説現代」2017年10月号(「亡骸」を改題)、「異邦人」…日刊ゲンダイ2017年5月8日~6月2日、「刑事の怒り」…書き下ろし。「黄昏」「生贄」「異邦人」は収録にあたり、加筆・修正しております。

収録作品

  • 作品名

    黄昏

    初出

    『ランティエ』2016年9月号(角川春樹事務所)収録にあたり、加筆・修正。

  • 作品名

    生贄

    初出

    『小説現代』2017年10月号(「亡骸」を改題)収録にあたり、加筆・修正。

  • 作品名

    異邦人

    初出

    『日刊ゲンダイ』2017年5月8日~6月2日。収録にあたり、加筆・修正。

  • 作品名

    刑事の怒り

    初出

    書き下ろし

著者紹介

著: 薬丸 岳(ヤクマル ガク)

1969年、兵庫県生まれ。2005年に『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年に『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を、2017年に短編「黄昏」で第70回日本推理作家協会賞〈短編部門〉を受賞。他の著作に『闇の底』『虚夢』『悪党』『ハードラック』『死命』『逃走』『友罪』『神の子』『誓約』『アノニマス・コール』『ラストナイト』『ガーディアン』などがある。本書は、『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』に続く、「刑事・夏目信人」シリーズの4作目となる。

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