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鳥獣戯画
チョウジュウギガ
- 著: 磯崎 憲一郎

人間が考えることなど動物は何もかもお見通しなのだ。二十八年間の会社員生活を終え自由の身となった小説家。並外れた美貌を持ちながら結婚に破れた女優。「鳥獣戯画」を今に伝える名刹を興した高僧。父親になる三十歳の私。恋をする十七歳の私。語りの力で、何者にもなりえ、何処へでも行ける。小説の可能性を極限まで追い求める、最大級の野心作。
人間が考えることなど動物は何もかもお見通しなのだ。
二十八年間の会社員生活を終え自由の身となった小説家。
並外れた美貌を持ちながら結婚に破れた女優。
「鳥獣戯画」を今に伝える名刹を興した高僧。
父親になる三十歳の私。恋をする十七歳の私。
語りの力で、何者にもなりえ、何処へでも行ける。
作家生活10周年の著者が小説の可能性を極限まで追い求める、最大級の野心作。
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目次
凡庸さは金になる
美人
犬の血液型
逃避行
伴侶
明恵上人
型のようなもの
護符
文覚
妨害
承久の乱
入滅
携帯電話
警官
卒業式
達成なのか? 停滞なのか?
暗黒大陸じゃがたら
佐渡
書誌情報
紙版
発売日
2017年10月31日
ISBN
9784062208079
判型
四六
価格
定価:2,200円(本体2,000円)
ページ数
290ページ
電子版
発売日
2017年11月24日
JDCN
06A0000000000011400S
初出
「群像」2016年2月号~2017年8月号
著者紹介
1965年千葉県生まれ。2007年「肝心の子供」で第44回文藝賞を受賞し小説家デビュー。2009年「終の住処」で第141回芥川賞、2011年『赤の他人の瓜二つ』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、2013年『往古来今』で泉鏡花文学賞を受賞。他の著書に『『眼と太陽』『世紀の発見』『電車道』など。