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新宿ナイチンゲール
シンジュクナイチンゲール
- 著: 小原 周子

桑原ひまりは新宿のネットカフェで寝泊まりしながら派遣ナースとして働いている。患者の自宅まで赴き、泊まり込みで介護をするのが仕事だった。家族が旅行をしたり外出して羽を伸ばす間の留守番しながらの介護では、ミュージシャン志望で恋人の宗一を派遣先に呼んで、二人で好き勝手に過ごしたりしている。ある日、宗一にだまされて借金の保証人にされていたひまりは、彼が逃げたため、借金取りに追い詰められることになる。
桑原ひまりは新宿のネットカフェで寝泊まりしながら派遣ナースとして働いている。ネット経由で依頼を受け、患者の自宅まで赴き、泊まり込みで介護をするのが仕事だった。派遣先の事情はさまざまだが、家族が旅行をしたり外出して羽を伸ばす間の留守番しながらの介護では、ミュージシャン志望で恋人の宗一を派遣先に呼んで、二人で好き勝手に過ごしたりしている。ある日、宗一にだまされて借金の保証人にされていたひまりは、彼が逃げたため、借金取りに追い詰められることになる。
理不尽だらけの介護現場から目を背けない冷徹な筆致が選考委員に評価され、第12回小説現代長編新人賞奨励賞受賞。
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書誌情報
紙版
発売日
2018年01月11日
ISBN
9784062209076
判型
四六変型
価格
定価:1,595円(本体1,450円)
ページ数
266ページ
電子版
発売日
2018年01月12日
JDCN
06A0000000000012136I
初出
本書は第12回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作に加筆、修正しました。
著者紹介
1969年埼玉県生まれ。春日部准看護学校卒業の現役ナース。2000年頃から小説を書き始め、小説現代長編新人賞へは2度目の応募だった。ペンネームの小原は好きな映画「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラに、周は敬愛する山本周五郎に由来する。