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老侍
オイザムライ
- 著: 吉川 永青

群雄割拠の戦国時代。武士たちは身命を賭して主君に仕え、家を守り、己の矜持のためにその生涯を生き抜いた。どんなに老いて体が衰えたとしても、その経験と智慧が輝きを失うことはない。常に戦いの中に身を置き、死を傍らに感じる中で、武将たちはいかに考え、いかに生き残っていったのか。最期の最期まで「侍」であることにこだわり続けた、六人の武将の生き様を描く作品集。
戦国時代に、「定年」はない――。
「意地の天寿」……龍造寺家兼(齢九十三)
「勝てば良かろう」……朝倉宗滴(齢八十二)
「不屈なれ」……長野業正(齢七十一)
「捨て身の思慕」……宇佐美定満(齢七十六)
「魂の檻」……武田信虎(齢八十一)
「過ぎたるもの」……島左近(齢六十一)
群雄割拠の戦国時代。武士たちは身命を賭して主君に仕え、家を守り、己の矜持のためにその生涯を生き抜いた。どんなに老いて体が衰えたとしても、その経験と智慧が輝きを失うことはない。常に戦いの中に身を置き、死を傍らに感じる中で、武将たちはいかに考え、いかに生き残っていったのか。最期の最期まで「侍」であることにこだわりつづけた、六人の武将たちの生き様を描く作品集。
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目次
「意地の天寿」……龍造寺家兼(齢九十三)
「勝てば良かろう」……朝倉宗滴(齢八十二)
「不屈なれ」……長野業正(齢七十一)
「捨て身の思慕」……宇佐美定満(齢七十六)
「魂の檻」……武田信虎(齢八十一)
「過ぎたるもの」……島左近(齢六十一)
書誌情報
紙版
発売日
2018年02月22日
ISBN
9784062209458
判型
四六変型
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
258ページ
初出
「意地の天寿」…「小説現代」2017年5月号、「勝てば良かろう」…「小説現代」2017年2月号、「不屈なれ」…「小説現代」2016年12月号、「捨て身の思慕」…『決戦!川中島』所収、「魂の檻」…書き下ろし、「過ぎたるもの」…『決戦!関ヶ原2』所収。
収録作品
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作品名初出
-
作品名
意地の天寿
初出
『小説現代』2017年5月号
-
作品名
勝てば良かろう
初出
『小説現代』2017年2月号
-
作品名
不屈なれ
初出
『小説現代』2016年12月号
-
作品名
捨て身の思慕
初出
「決戦!川中島」所収
-
作品名
魂の檻
初出
書き下ろし
-
作品名
過ぎたるもの
初出
「決戦!関ヶ原2」所収
著者紹介
1968年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2010年「我が糸は誰を操る」で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。同作は、『戯史三國志 我が糸は誰を操る』と改題し、翌年に刊行。12年『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』、15年『誉れの赤』でそれぞれ第33回、第36回吉川英治文学新人賞候補となる。16年『闘鬼 齋藤一』で第4回野村胡堂賞受賞。7人の作家による“競作長篇”『決戦! 関ヶ原』『決戦! 関ヶ原2』『決戦! 三國志』『決戦! 川中島』『決戦! 賤ヶ岳』にも参加している。他に、『関羽を斬った男』『治部の礎』『裏関ヶ原』『孟徳と本初 三國志官渡決戦録』『海道の修羅』『龍の右目 伊達成実伝』などがある。