
マイページに作品情報をお届け!
えのないえほん
エノナイエホン
あるところに みにくい けものが いました
どんなに みにくいか
その すがたは
たとえ せかいいちの えかきを つれてきても
えがけなかったことでしょう ――本文より
『どろぼうのどろぼん』の斉藤倫がおくる、みにくいけものと、おんなのこの、ものがたり。だれからも、ひどくみにくいといわれ、いつも、このよからきえてしまいたいとおもっていたけものは、おんなのことであい、はじめてこころをかよわします。
アンデルセンの『絵のない絵本』が、つきのひかりが、せかいをくまなくみてまわるおはなしなら、これは、つきのひかりのとどかないばしょのものがたり。
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
書誌情報
紙版
発売日
2018年06月20日
ISBN
9784062209717
判型
A5
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
52ページ
著者紹介
1969年、秋田県生まれ。詩人。2004年『手をふる 手をふる』(あざみ書房)でデビュー。14年『どろぼうのどろぼん』(福音館書店)で長篇デビュー。同作で、第48回日本児童文学者協会新人賞、第64回小学館児童出版文化賞を受賞。おもな作品に『せなか町から、ずっと』(福音館書店)、詩集『オルペウス、オルペウス 新しい詩人6』『さよなら、柩』(以上思潮社)、『本当は記号になってしまいたい』(私家版)、絵本『いぬはなく』(絵 名久井直子/ヒヨコ舎)、『とうだい』(絵 小池アミイゴ/福音館書店)がある。また、『えーえんとくちから 笹井宏之作品集』(PARCO出版)に編集委員として関わる。
1973年、静岡県生まれ。絵本に『マーガレットとクリスマスのおくりもの』(第14回日本絵本賞受賞、あかね書房)など多数。また、さし絵も多く手がける。
装丁: 名久井 直子(ナクイ ナオコ)