「老いる」とはどういうことか

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「老いる」とはどういうことか

オイルトハドウイウコトカ

講談社+α文庫

老人は何もしないから素晴らしい、「終わり」を考えるより「はじめ」の練習を、等々、これまでの老年観を一新させ、これからの生き方を示唆することばに満ちた1冊。※本作品は1991年9月、読売新聞社から刊行された『老いのみち』を文庫収録にあたり改題、再編集したものです。


「老いる」ことを人生の大切な課題と考える人が急に多くなった、河合隼雄はいう。本書は、臨床心理学の第1人者が、110のはなしを通して、誰もが自分のこととして、また身近な人のこととして、直面する切実な課題に迫る。
老人は何もしないから素晴らしい、「終わり」を考えるより「はじめ」の練習を、等々、これまでの老年観を一新させ、これからの生き方を示唆することばに満ちた1冊。ベストセラー『老いのみち』を改題・再編集、待望の文庫化。


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目次

その一 未知なるもの
1──話がちがう
2──逆転思考
3──「うち」に帰る
4──「創める」こと
5──脳の体操
6──着物のススメ
7──自分にほうびを
8──「家出」がしたい
9──老化の尺度
10──見えない「盗難」
11──「写経」する手
12──「いい年」を生きる
13──心配事の処方箋
14──隠者の生き方、俗人の生き方
15──モーツァルトは夭折か
16──老眼考
17──「同じこと」を言うのではなく
18──市民意識がたりない
19──「自分を知る」ことに終わりはない
20──ハモニカの記憶
21──おじいちゃん競争
22──死なないと……

その二 癒されるとき
23──良寛の恋
24──趣味を「遊ぶ」
25──トロのユーモア
26──ホトケになる
27──「ちっと」心くばりを
28──閑話休題
29──難くせがつくのは……
30──「神用語」を話す
31──不眠にかかったら
32──握手で心をふれあわせる
33──してあげる
34──ほんとうの供養
35──節制と不節制の間
36──子どもの目が教えてくれること
37──よい顔で死ねるように
38──税金の行方
39──一人で生き抜く姿勢
40──人生の潮時に
41──臨死体験
42──体外離脱体験
43──延命治療とリビングウィル
44──「導者」の導き

その三 自分に立ちかえる
45──グリムの「寿命」のはなし
46──白髪の発見
47──広さと深さ
48──雑巾がけで目覚める
49──心はどこに
50──読者からの手紙
51──スーパー老人
52──老若用語辞典
53──精神の流れ
54──父子の対話
55──ブラブラする
56──老人ケアにひとこと
57──不安や緊張を味わうことも……
58──ほんとうの話、当たりさわりのない話
59──意地悪ばあちゃんの警告
60──生きるために必要な「悪」

書誌情報

紙版

発売日

1997年02月20日

ISBN

9784062561846

判型

A6

価格

定価:825円(本体750円)

通巻番号

ページ数

284ページ

シリーズ

講談社+α文庫

電子版

発売日

2014年03月14日

JDCN

0625618400100011000T

初出

’91年9月、読売新聞社から刊行された『老いのみち』を、文庫収録にあたり改題、再編集。

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