
迷路の街で聞いた話
メイロノマチデキイタハナシ
- 著・装画: 井上 直久

電車の中で開いてください
降りたらそこは、不思議街
宮沢賢治の童話を思わせる、奇妙な、なつかしい街の姿。
天才、宮崎駿氏も認める「イバラード」と名づけたその街へ、物語と絵の迫力で誘います
「どの駅からでもいいのよ、ここからも行けるわ」
少女の声には不思議な響きがあり、まるで歌のようで、聞きなれぬ音がいっぱいあるのに、懐かしい気がするのです。僕はなにか大事なものを見ているのに、そのものの意味がわからない人のように、胸が騒いで、足ががくがくしてくるような気がしました。――カエルやモグラのような男や人魚だった女性が私たちの街にいる。読み終えればそんな心持ちになる、物語と絵本の邂逅(かいこう)。
〈ハードカバー文庫〉
- 前巻
- 次巻
書誌情報
紙版
発売日
2002年03月20日
ISBN
9784062565950
判型
A6変型
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
ページ数
112ページ
シリーズ
講談社+α文庫
初出
備考参照
著者紹介
著・装画: 井上 直久(イノウエ ナオヒサ)