
アポトーシスの科学
アポトーシスノカガクプログラムサレタサイボウシ

生命の守護神――細胞自殺〈アポトーシス〉のナゾを追う!
細胞も自殺する。しかも、遺伝子に組み込まれている死のプログラムに制御された、精巧な仕組みによって死んでいく。このアポトーシスは、傷ついた細胞が衰弱の果てに死ぬ壊死とはまったく異なり、生に貢献する死である。生物の身体をつくり、守るための必須の機構である。自殺のみに関与する特殊なものでなく、細胞分裂の制御など、細胞の基本機能に密接に結びついたものであること、さらに、細胞の老化やガン化にも関係しているのではないか、あるいはエイズのような感染症にも関係がある!などなど、の報告が相次ぎ、基礎生物学の分野にとどまらず、アポトーシスは、今や身近な医学にとっても、大きな話題となっている。
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目次
1 細胞の死
2 アポトーシスとネクローシス――自殺と他殺
3 細胞死の誘発――こんなときに
4 アポトーシスの過程
5 細胞死のプログラム――自殺装置の設計図
6 ガンとアポトーシス
7 アポトーシスの意義
8 細胞の死、固体の寿命、種の絶滅
書誌情報
紙版
発売日
1994年02月15日
ISBN
9784062570060
判型
新書
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
1006
ページ数
254ページ
シリーズ
ブルーバックス