
屋久島
ヤクシマキョボクノモリトミズノシマノセイタイガク
- 著: 湯本 貴和

スギと照葉樹林が共生するふしぎな島の素顔
屋久島は森の島である。しかも、照葉樹林とヤクスギ林というまったく相反するふたつの貌をもつ。また、九州一の高山地帯のその山腹では、亜熱帯から亜寒帯までの植物相を見ることができる。屋久島は水の島である。山間部では年間8000~1万ミリにも達する降雨が、豊穣な植物相を支え、この小さな島を日本でいちばん豊かな緑で包んだ。それは、閉ざされた小さな生態系であっても、どれほど豊かな生物相を育むことができるのかを教えてくれる。世界自然遺産条約に登録された島の緑の中を歩いて、自然の巧妙な仕組みを知ろう。
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目次
第1章 植物の宝庫屋久島
第2章 渓流沿いの植物を訪ねて
第3章 照葉樹林への路
第4章 ヤクスギのふるさと
第5章 照葉樹林の移りかわり
第6章 亜熱帯の海岸
第7章 照葉樹林の懐のなかへ
第8章 縄文杉を訪ねて
第9章 奥岳にわけいる
第10章 人々と植物の関わり
書誌情報
紙版
発売日
1995年05月16日
ISBN
9784062570671
判型
新書
価格
定価:902円(本体820円)
通巻番号
1067
ページ数
206ページ
シリーズ
ブルーバックス