
地盤の科学
ジバンノカガクジメンノシタヲノゾイテミルト……
- 編: 土木学会関西支部

足元の大地の中はどうなっているのだろう!?
私たちがその上で生活している大地――地盤はどのような構造をしているのでしょうか。火山の噴火や地震にともなう地滑り、断層、液状化現象などは地盤の構造とどうかかわり、どこに、どのようにして発生するのでしょうか。巨大土木・建築物や道路、宅地の造成、住宅建築などを通して、私たちは地盤をどのように扱い、利用してきたのでしょう。生活のすべてを支えているといっても過言ではない地盤の構造から利用、探求の方法まで、すべてをやさしく、楽しく語ります。
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目次
1 地盤は語る
1.地盤の生い立ち
2.日本列島の生い立ち
3.100ミクロンの化石が地盤を語る
4.地盤は造られる
5.街道は断層を走る
6.地盤にかかわる地名
7.地面の下は“開けてびっくり玉手箱”
8.目覚めよ! 凍土の中の文化財
9.古代土木技術を探る
2 地盤と環境
1.気候の変化が土を造る
2.豊かな自然を土が支える
3.土は生きている
4.ゴミで埋まる日本列島
5.汚された地盤環境
6.汚された地下水
3 地盤と災害
1.地震、雷、火事、親父――この世で1番怖いもの
2.「液状化」の恐怖
3.阪神・淡路大震災
4.山の動くは自然の摂理
5.繰り返される火山災害
6.気付かないうちに進行する地盤沈下
7.眠りから覚めた土のいたずら
8.濁り水の教え
9.地盤浸食から国土を守る
4 地盤を探る
1.地面の下はどんな世界?
2.地盤の強さを「N値」で探る
3.人工地震で地盤を探る
4.やっかい者の“砂”――原位置凍結サンプリング法
5.電磁波が捉えた古墳時代の住居跡
6.医術と地盤探査の接点(1) X線CTとジオトモグラフィー
7.医術と地盤探査の接点(2) 超音波映像法と音波探査法
8.遠心力が小さな模型を大きく生かす
9.かすかな音で大陥没を予知
10.地盤を見つめる宇宙の目
5 地盤と暮らしの最前線
1.縁の下の力持ち――建造物の基礎
2.よい宅地、悪い宅地の見分け方
3.土も立派な構造物――土変じて岩となる
4.低平地が都市を造った
5.魚もびっくり――巨大人工島の出現
6.地中を拓く
7.“モグラ”はついに海を渡った
8.地下鉄の造り方
9.地下のライフライン
10.地底に湖を造る
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書誌情報
紙版
発売日
1995年09月14日
ISBN
9784062570886
判型
新書
価格
定価:1,254円(本体1,140円)
通巻番号
1088
ページ数
350ページ
シリーズ
ブルーバックス