
男は女より頭がいいか
オトコハオンナヨリアタマガイイカナゼオトコガシャカイヲシハイシテキタノダロウ

性の違いと役割を科学する
男と女はどちらが頭がいいか――長い間この問いは問題にならなかった。自明だったからだ。もちろん男の方が頭がよかった。地球が平らだったのと同じだ。知的機能をつかさどるのは脳の前頭葉だと信じられていた1870年代、神経解剖学者は男の方が前頭葉が大きく、女は頭頂葉が大きいと主張していた。その後、知的機能をつかさどるのは前頭葉ではなく頭頂葉だと考えられるようになると、突然魔法のように、学者は男の方が頭頂葉が大きいことを発見した……。本書は、男と女の心や体、行動の真の違いはどこに、なぜあるのかを、生物学や心理学のみならず広く多方面から検討し、多くの社会における男性優位がなぜ生じてきたかを考える。
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目次
1 男と女
2 体の違い
3 感情の動物
4 脳と知性
5 誰が何を求めているのか
6 二重の役割
7 性行動
8 攻撃性と力の均衡
書誌情報
紙版
発売日
1995年10月17日
ISBN
9784062570893
判型
新書
価格
定価:1,298円(本体1,180円)
通巻番号
1089
ページ数
366ページ
シリーズ
ブルーバックス