
検証・ヒトが招いた地球の危機
ケンショウ・ヒトガマネイタチキュウノキキデータガシメスジンルイカンキョウノゲンジョウ
- 編: 山形大学地球環境研究会

身に迫る、地球環境汚染の最新レポート
日夜、環境問題に取り組む科学者たちが、まず彼らの身近な自然をじっくり観察し、その現状を分析するところから本書は始まる。その結果、見えてくるものは、東京や大阪に暮らす人間から見ると、山紫水明と思われる最上川や蔵王の自然も、もはや看過できないほど汚染されているという現実である。
地球環境問題は、想像以上に深刻だ。本書は、飲料水汚染・オゾン層破壊・酸性雨・産業廃棄物・砂漠化などなど、このままでは、もうまもなく人類の生活環境としての地球を滅ぼしてしまう環境破壊の現実の姿を、データに基づいて報告するものである。
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目次
1 最上川を見ると「飲み水」の危険がわかる
2 飲料水汚染
3 蔵王の樹氷が地球温暖化を語る
4 フロンによるオゾン層破壊は人類壊滅への道をつくる
5 酸性雨は地球を滅ぼすか
6 エネルギー過剰消費
7 廃棄物が地球を覆う――地球の自浄能力をはるかに越えた廃棄物
8 乾電池は地球を滅ぼす
9 合成洗剤は人体を冒す
10 地球は砂漠化する――熱帯雨林の乱伐
11 熱くなる地球――気候変動
12 近づく食糧危機
13 南北格差が進むと地球は滅ぶ――発展途上国の環境問題
14 人口爆発中の地球に何人住めるか
15 AIDSが地球全体を冒す日
16 農薬軽視は文明滅亡を早める
17 野性生物は次々に絶滅する
18 コンピュータウイルスが世界を麻痺させる
19 戦争をよぶ教育操作
20 ODAは地球環境を破壊する
書誌情報
紙版
発売日
1995年12月14日
ISBN
9784062571012
判型
新書
価格
定価:833円(本体757円)
通巻番号
1101
ページ数
270ページ
シリーズ
ブルーバックス