薬の飲み合わせ

薬の飲み合わせ

クスリノノミアワセナゼオコル、ドウフセグ

ブルーバックス

それぞれは安全な薬でも、いっしょに飲むと危険な副作用を起こすことがある!
病気によっては数種類の薬を服用することはよくあることで、多くの人は別に危ないとも思っていない。しかし、ときには2つ以上の薬の服用から危険な副作用が起こる場合があり、これを「薬の飲み合わせ」と呼んでいる。皮膚病の薬と抗ガン剤の併用から多数の死者が出た「ソリブジン薬害事件」は、そのような「薬の飲み合わせ」から起きた典型的な事件であった。なぜ、それぞれは安全でよく効く薬が、併用すると思いもかけぬ危険な副作用を起こすことがあるのか?併用した薬が体内で副作用を起こすメカニズムを解説し、誰もができる「飲み合わせ」の防ぎ方を紹介する。


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目次

1 「ソリブジン薬害」はこうして起こった!
  1.それは「薬の飲み合わせ」による薬害だった
  2.抗ガン剤が体内に残ってしまう
2 「薬の飲み合わせ」はなぜ起こる?
  1.薬は体の中でどう動く?
  2.2種以上の薬があると何かが起こる
  3.体の中で薬の分解が変わる
  4.食べ物も薬の働きを変える
  5.副作用が雪ダルマ式にふくれ上がる
3 危険な「薬の飲み合わせ」をどう防ぐ?
  1.「薬の飲み合わせ」を予測する
  2.「薬の飲み合わせ」を防ぐコンピュータシステム
  3.患者の意識改革が「薬の飲み合わせ」を防ぐ

書誌情報

紙版

発売日

1996年02月20日

ISBN

9784062571104

判型

新書

価格

定価:880円(本体800円)

通巻番号

1110

ページ数

174ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介