数学でみた生命と進化

数学でみた生命と進化

スウガクデミタセイメイトシンカイキノコリゲームノショウシャタチ

ブルーバックス

進化論は確率で解く問題である。
利己的遺伝子という考え方がある。遺伝子は、あたかも「意思」があるかのごとく、自らの生き残りのみを考えて「戦略」的に動くというのだ。しかし、遺伝子の意思・戦略と言われているものは、単に確率と偶然で語られるべきではないのだろうか。新しい種が誕生する確率、生き残る確率、反映する確率は、数学的思考法(それもごく簡単なもの)で見事に答えを導きだすことができる。では、進化におけるそれぞれの問題は、どのような数学的思考法で解決できるだろうか。


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目次

1 序章~メンデルの遺産~
2 自己複製オートマトンと人工生命
3 集団生態学とカオス
4 ランダムドリフトと連鎖反応
5 集団遺伝学
6 進化と性
7 進化するゲーム理論
8 互恵主義と協調関係の進化
9 終章~プレイバック~

書誌情報

紙版

発売日

1996年03月19日

ISBN

9784062571111

判型

新書

価格

定価:1,046円(本体951円)

通巻番号

1111

ページ数

446ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介