宇宙実験最前線

宇宙実験最前線

ウチュウジッケンサイゼンセンディーエヌエーノトツゼンヘンイカラナゾノタイリュウノシュツゲンマデ

ブルーバックス

無重力の世界には可能性がつまっている!
地球のまわりの宇宙空間をスペースシャトルなどで周回飛行すると「無重力」の世界がつくりだせる。そこでは“熱対流”など、地上ではごくあたりまえの重力による現象がすべて姿を消す。代わって、それまで重力の陰にかくれていた思いもよらぬ物理現象が強く顔を出してくる。この「無重力」の特性を材料科学や生命科学の実験にうまく利用すると、新しい材料や医薬品の創製への道が開けてくる。いまや宇宙実験を通して、続々と未知の現象が発見され、その画期的な応用技術が開発されている。本書はその最前線を紹介する。


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目次

1 宇宙と生命
宇宙放射線と生命
  重力と発生
  宇宙飛行と骨粗鬆症
  鯉も宇宙では酔う!?
  宇宙での子づくり
  だれが最初の鍵を開けるか――他
2 宇宙とマテリアル
 新・ロウソクの科学
 ヴェールを脱いだ臨界点の謎
 宇宙のフラクタル 
 書き直された液体の拡散定数
 すりぬけ名人、忍者「液丸」
 人類史上初の真球ができた!
 宇宙でも動く樟脳の船――他

書誌情報

紙版

発売日

1996年08月20日

ISBN

9784062571357

判型

新書

価格

定価:812円(本体738円)

通巻番号

1135

ページ数

254ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介