
精神科医は何をしてくれるか
セイシンカイハナニヲシテクレルカナニヲシテイル、ナニガデキル
- 著: 安藤 春

「こころの病なんて特殊なもの。精神科なんて関係ない」と思っていませんか。
精神障害は決して特殊な病気ではありません。誰でもかかる可能性がある病気です。
しかし、精神科に行きにくいことも事実です。なぜでしょうか。その理由は、精神医療に対する情報不足にあるのだと思われます。ですから、精神医療とは、どういう「こころ」の病に対して、どういう治療を行っているのかを知ることが大切です。本書は、実際に精神科に行った場合、どのような治療をしてくれるのか解説し、「こころの病気は、専門医である精神科医に行きさえすれば、治すことができる」というある意味では当たり前のことを明確にします。
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目次
1 精神障害とは
1.精神病と神経症
2.こころの問題は分かりそうで分かりにくい
3.非専門治療の危険
2 精神障害の原因と治療
1.ショックで精神病になることはあるか
2.医学と医療の関係
3.からだの医療とこころの医療
4.精神障害の薬物療法
5.精神療法
3 社会適応の良否の要因と治療者
1.社会適応の良否を決めるもの
2.心身は同根にして不可分
3.精神医学と臨床心理学
4.精神科医の診療と内科医・小児科医の診療
4 最近の精神医学上の話題
1.てんかんは精神障害か
2.がんより恐い老年痴呆
5 精神障害と法律
1.精神障害があっても処罰が減免されるとは限らない
2.精神障害者の民事上の保護
6 精神科医とは
1.どんな人が精神科医になるか
2.精神科医のかかり方
3.精神科医は精神保健福祉法のもとで診療する
書誌情報
紙版
発売日
1996年11月20日
ISBN
9784062571463
判型
新書
価格
定価:902円(本体820円)
通巻番号
1146
ページ数
206ページ
シリーズ
ブルーバックス