
場の量子論とは何か
バノリョウシロントハナニカトウイツリロンヘチカヅクタメノコンポンゲンリ
- 著: 和田 純夫

「物質」、「光」、そして「力」とはそもそも何なのかがわかる!
20世紀初頭、それまで波のように見えていた光がじつは粒子の1種であり、粒子である電子が波のような性質をもつことがわかった。そして、このような光や電子を統一的な立場から見る、量子力学を超える新しい理論が登場した。それが「場の量子論」である。この理論を使って自然界を見ると、物質も光もすべて、発生・消滅することのある粒子であり、力とは何らかの粒子の交換の結果であることがわかる。そしてその枠組みの中で、今日、強い力、電磁力、弱い力、重力という自然界の4つの力を統一する理論の構築が試みられている。本書は、現在、物理学の根本原理とされる「場の量子論」を、数式を使わず初歩から解説する。
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目次
1 電磁波の理論から光子の理論へ
2 新しい粒子像から光の量子論へ
3 粒子に対する場の量子論――物質と光の統一
4 粒子の発生・消滅
5 場の量子論と力
6 発散の困難とくりこみ理論
7 ハドロンとクォークと量子色力学
8 弱い力と統一理論
9 大統一理論と今後
書誌情報
紙版
発売日
1996年12月19日
ISBN
9784062571494
判型
新書
価格
定価:790円(本体718円)
通巻番号
1149
ページ数
204ページ
シリーズ
ブルーバックス