催眠の科学

催眠の科学

サイミンノカガクゴカイトヘンケンヲトク

ブルーバックス

ふしぎな心理現象の真の姿と、適切・有効な活用法を紹介!
催眠というと、テレビなどに「催眠術師」が出てきておもしろおかしく見せるショーを思い浮かべる人が多い。それだけにかえって、怪しげなものとして眉に唾をつけ、あるいは警戒してこれを見る人も多いだろう。実に催眠とは、きわめて正常でありながら、たいへん異常に見える心理現象である。今日ではこれは、精神医学に利用することはもちろん、学習指導やスポーツ選手のメンタル面の強化などに有効な援助法としても活用されている。本書では、その歴史から、方法、実際の場面、有効・適切な利用法までを紹介し、催眠の本質を正確にわかりやすく解説する。


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目次

1 催眠研究の歩み
  1.草創期
  2.論争期
  3.曙光期
  4.研究展開期
2 催眠とは何か
  1.暗示と催眠
  2.催眠法の1場面より
3 暗示の構造
  1.暗示の提示するもの
  2.課題努力
  3.努力と体験
  4.暗示にかかわる誤解
4 催眠法
  1.催眠のための暗示
  2.催眠の一般的な暗示と現象
  3.催眠者の援助
5 変性意識とトランス
  1.催眠体験の基本特徴
  2.トランスでない課題努力
6 催眠中の心理現象
  1.催眠中に能力はアップするか
  2.「負」暗示の場合
  3.意識動機と無意識動機
  4.年齢退行
  5.イメージ
  6.反社会的行動
7 催眠中の生理現象
  1.催眠と睡眠
  2.情動暗示の効果
  3.動作暗示
8 催眠の利用・活用
  1.心の科学
  2.心の健康
  3.教育催眠
  4.心理治療
  5.医学的利用
  6.歯科学
  7.スポーツ催眠

書誌情報

紙版

発売日

1997年01月20日

ISBN

9784062571531

判型

新書

価格

定価:946円(本体860円)

通巻番号

1153

ページ数

216ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介