
左右を決める遺伝子
サユウヲキメルイデンシカラダノヒタイショウセイハナゼショウジルノカ
- 著: 柳澤 桂子

からだの左右・上下・背腹が決められていく道筋
動物は、たった1つの細胞から分裂を繰り返し、さまざまに分化して有機体としてのからだをつくりあげる。しかし、同じ細胞から分裂したのに、どうして、間違いなく一方は「右手」になり、他方は「左手」になるのだろう。なぜ心臓は左側にあるのだろう。最近、細胞分化の各段階で働く遺伝子の正体が、続々と明らかになってきつつある。生物界のキラリティーという、今いちばんホットな研究分野の、最新成果を紹介する。
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目次
1 右と左は何がちがうのか
2 進化のなかの右と左
3 細胞分裂の非対称性
4 個体のなかの対称性と非対称性
5 動物の右と左
6 心臓はなぜ左にできるのか
7 親指はなぜ上向きに生えるのか
8 脳の非対称性と利き手
書誌情報
紙版
発売日
1997年01月20日
ISBN
9784062571555
判型
新書
価格
定価:792円(本体720円)
通巻番号
1155
ページ数
206ページ
シリーズ
ブルーバックス