車選びの指針

馬力、トルク、サスペンションの形式、ステアリング……。スペックの高い車が良い車だと思いがちです。こんなにたくさんの車があるのです。自分の車を選ぶ際、頼れるものは「構造」や「数値」になってしまうのも無理はありません。しかし、結果は……「こんなはずじゃなかった」……こんな車選びをした人は多いと思います。
では、車を作る技術者は、自分の車を選ぶとき、どのようなポイントで評価しているのでしょうか。「車の良し悪しは、構造の違いやスペックにはあらわれない。最後は、乗って評価するしかない」と思っているのです。コツさえわかれば、二分ほどで車の特性をつかむことができるようになるといいます。では、どこをどうチェックするとよいのでしょうか。まず、車をスタートさせるとき、動力性能をチェックすることからはじめましょう。

目次

1　動力性能――走る――（パフォーマンス）
2　強度・剛性（ストレングス＆リジディティ）
3　乗り心地（ライド・カムフォータビリティ）
4　NVH（騒音・振動・ハーシネス）（ノイズ・バイブレーション＆ハーシネス）
5　操縦性・安定性――曲がる――（スタビリティ＆コントロール）
6　ブレーキ――止まる――
7　人間工学（ヒューマン・エンジニアリング）
8　安定性（セイフティー）

書誌情報

紙版

• 発売日: 1997年05月20日
• ISBN: 9784062571692
• 判型: 新書
• 価格: 定価：814円（本体740円）
• 通巻番号: 1169
• ページ数: 254ページ
• シリーズ: ブルーバックス

著者紹介

著： 影山　夙（カゲヤマ　ハヤシ）