
巻き貝はなぜらせん形か
マキガイハナゼラセンケイカ「カタチ」ヲカガクスル
- 著: 高木 隆司

身のまわりの物の形から何がわかるか?
シャボン玉がきれいな球形になり、ミツバチの巣や雪の結晶が六角形になるのはなぜなのか?巻き貝がらせん形になりマグロが流線形をとるのは……?ふと考えると私たちの身のまわりには、形の不思議さ面白さが満ちている。生物や雲や水、あるいは人工物といった物の違いを超えて形に注目し、横断的に見ると、そこには何か造形の原理や法則性がひそんでいるに違いない。そのような視点から自然の設計図を読み解こうとする「形の科学」は、今やカオスや人間の感性をも含めた新しい領域に踏み込んでいる。この科学の最新の姿を紹介する。
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目次
第1章 科学の三極構造と形の科学
第2章 形を工夫する
第3章 自然の造形原理をさぐる
第4章 図形の基本的な性質をさぐる
第5章 形と感性の関係をさぐる
第6章 形の科学の歩み
第7章 新たなフィロソフィーの提言
書誌情報
紙版
発売日
1997年06月20日
ISBN
9784062571777
判型
新書
価格
定価:792円(本体720円)
通巻番号
1177
ページ数
212ページ
シリーズ
ブルーバックス