単位の世界をさぐる

単位の世界をさぐる

タンイノセカイヲサグルタンイヤヒョウジュンハドノヨウニサダメラレルカ

ブルーバックス

単位は見かけの約束。産業社会の現場で重要なのは、それを確立する技術だ!
お金を勘定するのにも、ものの大きさを測るにも、その基準となる単位が必要。だが、単位や、それをある具体的な量で示したものである「標準」は、約束事であり、見かけ上の整合性をとったものに過ぎない。では、単位や標準はどう定められ、何に裏付けられているのか?量として測れるかどうかさえわかりにくい「硬さ」の標準作りに長年携わった著者が、その経験をもとに単位や標準の設定から、その維持・管理、普及や更新などに独自の視点を提供する。唯一のものとして権威づけされる単位から、再生できる技術としての標準作りへの転換を主張する。


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目次

1・用語探し
2・計量の重要性
3・計量研究所について
4・研究所風景
5・基本単位について
6・量と単位
7・トレーサビリティって何?
8・国力としての技術と標準
9・組立単位で困る
10・不確かさの求め方実践学
11・複合された量と単位
12・計測技術の大先輩か
13・硬さ試験のこと
14・ロックウェル硬さ試験
15・ロックウェル硬さ標準の研究の開始
16・試験機が悪いのか、基準片が悪いのか
17・ダイヤモンド圧子と試験条件
18・ロックウェル硬さの第一次標準の設定
19・ロックウェル硬さ標準供給の実施
20・標準の普及の苦行
21・標準がお金になる日

書誌情報

紙版

発売日

1997年09月19日

ISBN

9784062571838

判型

新書

価格

定価:858円(本体780円)

通巻番号

1183

ページ数

254ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介