
量子論の宿題は解けるか
リョウシロンノシュクダイハトケルカサンジュウイチニンノケンキュウシャニキクサイゼンセンホウコク
- 著: 尾関 章

量子力学の世界の不思議さが、いま私たちの目の前に現れる。
量子世界では、いくつもの状態が同時に重なり合う。遠く離れたもの同士が、“光よりも速く”情報をやりとりしているかのように振る舞う。常識に反するこれらの出来事は本当に起こるのか。シュレーディンガーやアインシュタインたちは、それに疑問を突きつけた。量子力学は、私たちの世界を揺るがしたまま、その問いを未解決の「宿題」として残してきた。それが、いま実験技術の進歩によって検証されつつある。「私たちの世界そのものが重ね合わさっている」という仮説を量子コンピューターをつくって確かめようという動きもある。欧州で研究者を訪ね歩いて探った量子論のいま。
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目次
第1章 量子コンピューターで試す多世界
第2章 実験で見えてきた量子世界
第3章 量子世界がつくる究極の暗号
第4章 半導体と量子力学との再会
第5章 量子力学の原点を訪ねて
書誌情報
紙版
発売日
1997年11月20日
ISBN
9784062571951
判型
新書
価格
定価:880円(本体800円)
通巻番号
1195
ページ数
316ページ
シリーズ
ブルーバックス