
温度から見た宇宙・物質・生命
オンドカラミタウチュウブッシツセイメイビッグバンカラゼッタイレイドノセカイマデ

ヒトの体温はなぜ37度C付近で一定なのか? 「なぜ?」の鍵は温度がにぎっている
「温度」によって開かれる科学の扉
数千年も前から使われてきた「長さ」や「時間」に対して「温度」はつい300年ほど前にようやく測定できるようになった。膨張宇宙論が証明されたのも、量子力学が確立したのも、温度の測定によるところが大きい。この現代科学に欠かすことができない尺度である「温度」を道案内役にして、物理学のみならず、気象学、生物学にいたるまで様々なふしぎな現象に迫る。
さらに、温度にまつわる「なぜ?」の数々
●絶対零度近くで、原子が粘性を持たない超流動体となるのはなぜ?
●太陽の中心核の温度が正確に測れるのはなぜ?
●ペルー沖の海水温が数℃上がると、インドで旱魃が起こるのはなぜ?
●深海にある300℃を超える熱水噴出口の傍らに生物が生存できるのはなぜ?
●6時間も連続して自転車を漕ぐツール・ド・フランスのチャンピオンでも、室内で漕げばたった1時間で倒れてしまうのはなぜ?
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目次
第1章 37.0度C
第2章 尺には尺を
第3章 地球を読み解く
第4章 極限状況下の生命
第5章 太陽からのメッセージ
第6章 量子飛躍
書誌情報
紙版
発売日
2004年10月20日
ISBN
9784062574426
判型
新書
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
1442
ページ数
336ページ
シリーズ
ブルーバックス