
遺伝子と運命
イデンシトウンメイユメトアクムノブンキテン

民族兵器のウイルスによって28歳で死を迎えた、悪夢のようなジーンの一生
ガンもうつ病も遺伝子治療で克服し、120歳で安楽死した、夢のようなジェーンの一生
遺伝子に翻弄された「2つの人生」
「不幸を招く遺伝子」は存在するか?
DNA検査の結果では同じ未来をたどるはずだった2人の女性、ジェーン・ドリームとジーン・バトラーがまったく違う人生を歩むことになったのはなぜか?考え抜かれた近未来の物語を軸に、人間が生まれてから死ぬまでに起こり得ることのすべてと遺伝子との関係を詳細に検討しつくした大著。はたして、人の運命はどこまで遺伝子が決めているのだろうか?そして、私たちは遺伝子の情報とどう向き合うべきだろうか?
――遺伝子によってヒトは似た形に作られるが、それぞれの違い、つまり個性もまた遺伝子の影響を受けている――遺伝子のパラドックスに正面から向き合い、「遺伝子は何を決めているのか」という究極の問いに迫る。
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目次
第1章 夢と悪夢
第2章 なぜヒトはみな違っているのか?
第3章 「違い」の理由はたくさんある
第4章 遺伝子の違いはどこから来るのか?
第5章 遺伝子変異、HIVと免疫、そして人種
第6章 遺伝子と知能
第7章 遺伝子と個性
第8章 知性と4本のもつれた糸
第9章 遺伝は変えられるのだろうか?
第10章 再び、夢と悪夢
第11章 何を恐れているのですか?
書誌情報
紙版
発売日
2004年12月18日
ISBN
9784062574624
判型
新書
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
通巻番号
1462
ページ数
576ページ
シリーズ
ブルーバックス