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図解・感覚器の進化
ズカイカンカクキノシンカゲンシドウブツカラヒトヘスチュウカラリクジョウヘ
- 著: 岩堀 修明

みごとな改造を繰り返してきた感覚器の歴史。餌を探すため、繁殖相手を見つけるために、感覚器は動物にとって欠かせない器官である。しかし、その形や機能は千差万別で、そこには動物たちがくぐり抜けてきた試練の歴史が刻まれている。全身にあるミミズの原始的な視覚器から再び水中に戻ったクジラの絶妙な聴覚器まで、眼、舌、鼻、耳、皮膚……に秘められた壮大な進化の物語! (ブルーバックス・2011年1月刊)
壮観!詳細な図解で見る進化の大河ドラマ!
原始的なミミズの視覚器は、どのように進化して脊椎動物の高度な「眼」になったのか?
「耳」のもとになった意外な器官とは何か? 一度は陸に上がり、海に戻ったクジラの感覚器の
特殊な進化とは?
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・体性感覚など、生物が世界を知る道具である「感覚器」の進化を、
膨大な数の解剖を経験した著者の迫力満点の図版でたどる。
小飼弾氏絶賛「図解 器官の進化」シリーズの第1弾!
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目次
第1章 感覚器とは何か……どんな感覚を感知するかは「どんな刺激があるか」ではなく「どんな感覚器があるか」によって決まる。
第2章 視覚器……「眼」は無脊椎動物では皮膚からつくられる。脊椎動物では脳からつくられる。
第3章 味覚器……この世界を最初に感じた最も原始的な感覚器は「舌」の先祖だった。
第4章 嗅覚器……動物が水から陸に上がるとき、呼吸器と嗅覚器は1つになり「鼻」となった。
第5章 平衡・聴覚器……「耳」とは重力を感じる平衡覚器の中に、あとから聴覚器が入り込んだものである。
第6章 体性感覚器……「皮膚」は多様な感覚を受容する最大の感覚器である。「筋」「腱」「関節」も意識にのぼらない感覚を受容する。
第7章 クジラの感覚器……進化は「後戻り」できない。水から陸に上がり、再び水に戻ったクジラの感覚器は、特異な発達をとげた。
書誌情報
紙版
発売日
2011年01月21日
ISBN
9784062577120
判型
新書
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
1712
ページ数
288ページ
シリーズ
ブルーバックス
電子版
発売日
2014年04月04日
JDCN
0625771200100011000A
著者紹介
いわほり・のぶはる 1938年東京都生まれ。京都大学医学部卒業。1981年、長崎大学医学部教授。2003年、長崎国際大学健康管理学部教授。専攻は解剖学。著書に『図解 内臓の進化』(ブルーバックス)、『新生理科学大系 第10巻 運動の生理学』(医学書院・共著)、『神経解剖学』(金芳堂)、『解剖生理学テキスト』(文光堂)、『栄養科学イラストレイテッド解剖生理学 人体の構造と機能』(羊土社・共著)など。翻訳書に『図説中枢神経系』『図説人体解剖学』(いずれも医学書院・共訳)などがある。