
可能性としての「戦後」
カノウセイトシテノセンゴ

焼けあとは、多くの思想の「現場」を生んだ。杉浦明平、花森安治、松田道雄……。彼らが立ちあがり、歩きはじめた場所はそのまま私たちの出発点であった。軍隊の消滅。国家没落のあとの明るさ。何もないがゆえの平等と自由。いま、あらためて「戦後」の意味を問いなおす。
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目次
1 廃墟から――自由について
2 戦後思想のなかの「軍隊」――「軍」はいかに描かれたか
3 「自由学校」の男と女――獅子文六の戦後
4 「ムラ」の政治――杉浦明平のルポルタージュ
5 民衆的理性のために――花森安治と「暮しの手帖」
6 子どもに自由を――松田道雄の仕事
7 戦争は終わった――私たちは何処から出発してきたのか
書誌情報
紙版
発売日
1994年01月21日
ISBN
9784062580076
判型
四六
価格
定価:1,602円(本体1,456円)
通巻番号
7
ページ数
254ページ
シリーズ
講談社選書メチエ