
後白河法皇
ゴシラカワホウオウ

保元の乱から鎌倉幕府成立にかけて、つねに適役であった〈偉大なる暗闇〉。はたして、後白河は権謀術数のかぎりをつくした〈日本一の大天狗〉だったのだろうか。本書は、文化創造の場や、精神史の暗部にまでわけいり、現実の向こうにこの政治的巨人が透視していた可能性を鋭く指摘する。王権の転換・再生を軸に、東アジアの知的交流にまで眼くばりした力作論文集。
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目次
1 後白河論序説
2 後白河王権期の都市京都
―『方丈記』に見るイメージ
3 中世国家の成立
4 『参天台五台山記』――日宋交流史の一断面
書誌情報
紙版
発売日
1995年11月22日
ISBN
9784062580656
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
通巻番号
65
ページ数
258ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
著者紹介
解説: 高橋 昌明(タカハシ マサアキ)