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視線の物語・写真の哲学
シセンノモノガタリシャシンノテツガク
- 著: 西村 清和

写真という「自然の鉛筆」。そこに、潜在する数多の未知の物語。「撮る」「撮られる」「見る」――三つの視線は決して収斂しない。宙づりの視線たちが紡ぎだす多義的な物語とは?カメラ・アイに潜む「匿名の視線」とは?
「写真行為の哲学」が、あらたな視線の倫理(エートス)を要請する。
【目次】
はじめに 新たな視覚体験
第一章 写真という物語
1 「イコン=インデックス」
2 〈おわった〉構造
3 物語化する装置
第二章 アイデンティティーのゆらぎ 肖像写真
1 自己像の物語
2 肖像写真の修辞学
3 カルト・ド・ヴィジット
第三章 イメージ・デモクラシー
1 名士の写真
2 イメージ・デモクラシーの逆説
3 自己像の分裂と修復
第四章 外貌の解釈学 顔写真
1 他者経験の変容
2 「平均的人間」の理想
3 窃視の体系
4 権力の官能化
第五章 欲望のファンタジー ポルノ写真
1 脚のフェティシズム
2 ポルノ写真のイコノグラフィー
3 フェティッシュ化のメディア
4 性的身体の肖像
第六章 写真行為のエートス 報道写真
1 「カメラをもつ人間」という存在
2 写真とことば
3 まなざしの回復
主要参考文献
あとがき
索引
- 前巻
- 次巻
目次
はじめに 新たな視覚体験
第一章 写真という物語
1 「イコン=インデックス」
2 〈おわった〉構造
3 物語化する装置
第二章 アイデンティティーのゆらぎ 肖像写真
1 自己像の物語
2 肖像写真の修辞学
3 カルト・ド・ヴィジット
第三章 イメージ・デモクラシー
1 名士の写真
2 イメージ・デモクラシーの逆説
3 自己像の分裂と修復
第四章 外貌の解釈学 顔写真
1 他者経験の変容
2 「平均的人間」の理想
3 窃視の体系
4 権力の官能化
第五章 欲望のファンタジー ポルノ写真
1 脚のフェティシズム
2 ポルノ写真のイコノグラフィー
3 フェティッシュ化のメディア
4 性的身体の肖像
第六章 写真行為のエートス 報道写真
1 「カメラをもつ人間」という存在
2 写真とことば
3 まなざしの回復
主要参考文献
あとがき
索引
書誌情報
紙版
発売日
1997年06月10日
ISBN
9784062581066
判型
四六
価格
定価:1,708円(本体1,553円)
通巻番号
106
ページ数
282ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
著者紹介
1948年生まれ。東京大学文学部美学芸術学科卒業。同大学院修了。埼玉大学教養学部教授。専門は、美学、哲学。著書に『遊びの現象学』(勁草書房、サントリー学芸賞)『フィクションの美学』(勁草書房)、『笑う人間/笑いの現在』(共著、ポーラ文化研究所)、『現代アートの哲学』(産業図書)、訳書に『美学講義』(ゾルガー著、玉川大学出版部)などがある。