
漱石の記号学
ソウセキノキゴウガク
- 著: 石原 千秋

明治という時代。激変する社会にあって、「次男坊」や「主婦」は、いかなる存在だったのか?また「神経衰弱」という病はどんな意味を持ちえたのか?小説中の、一見小さな事柄を「文化記号」をしてとらえたとき、代助、三千代ら揺れ動く人びとの「生」は、鮮やかにその姿を現す。漱石の豊饒なテクストを横断して示す、犀利な「読みの方法」。
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目次
●漱石の方法
●次男坊の記号学
●長男の記号学
●主婦の記号学
●自我の記号学
●神経衰弱の記号学
●セクシュアリティーの記号学
●方法としての東京
書誌情報
紙版
発売日
1999年04月09日
ISBN
9784062581561
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
通巻番号
156
ページ数
254ページ
シリーズ
講談社選書メチエ