
クラシック 不滅の名演奏
クラシツクフメツノメイエンソウ
- 著: 堀内 修

名演とは1つの事件である。マーラーがベートーヴェンがバッハが、バーンスタインによってフルトヴェングラーによってホロヴィッツによって、新たな生命を享け立ち上がる。身体が震え目が眩み手に汗握りながら、我々は「作品」創造の瞬間に立会う。演奏されて初めて作品となるクラシック音楽から、「事件」としての不滅の名演を紹介。記録と記憶に残るコンサート、オペラ12の名演を再現。
【目次】
プロローグ 「名演」の記録と記憶
第1章 フルトヴェングラーの「第九」
(戦後バイロイト音楽祭再開の記念コンサート
1951年7月29日 バイロイト祝祭劇場)
第2章 スカラ座を呪縛したカラスのヴィオレッタ
(カラス/ヴィスコンティのヴェルディ《椿姫》
1955年5月28日 ミラノ・スカラ座)
第3章 《ばらの騎士》の優美
(カラヤン/シュヴァルツコップのリヒャルト・シュトラウス《ばらの騎士》
1960年夏 ザルツブルク祝祭大劇場)
第4章 ホロヴィッツの劇的な復帰
(バッハーシューマンースクリャービンーショパン
1965年5月9日 ニューヨーク・カーネギーホール)
第5章 ウィーンを陶酔させたバーンスタイン
(マーラーの交響曲第五番
1972年5月26日 ウィーン・ムジークフェライン)
第6章 ポリーニの衝撃的再登場
(ドビュッシーの前奏曲第一集ーブーレーズのピアノ・ソナタ第二番
1973年5月26日 ウィーン・コンツェルトハウス)
第7章 ベームとウィーン・フィルの古き良きモーツァルト
(交響曲第四〇番ト短調/第四一番ハ長調
1973年6月 ウィーン・ムジークフェライン)
第8章 《トリスタンとイゾルデ》の華麗な競演
(バイロイトのクライバーとザルツブルクのカラヤン
1972年3月ー4月 ザルツブルク祝祭大劇場
1974年7月ー8月 バイロイト祝祭劇場)
第9章 蘇るモンテヴェルディの響き
(ガーディナー指揮の《聖母マリアの夕べの祈り》
1989年 ヴェネツィア サン・マルコ大聖堂)
第10章 パリ・シャトレ座の《ドン・カルロス》
(ボンディ演出/パッパーノ指揮 ヴェルディのグランド・オペラ
1993年2月ー3月)
第11章 歴史的劇場に響くバルトリの歴史的歌唱
(ヴィヴァルディ「2つの風にかき乱され」
1998年6月 ヴィツェンツァ テアトロ・オリンピコ)
第12章 神話を生むヴァントとベルリン・フィル
(ブルックナーの交響曲第七番
1999年11月 ベルリン・フィルハーモニー)
エピローグ 「名演」
あとがき
〈名演の記録〉
- 前巻
- 次巻
目次
プロローグ 「名演」の記録と記憶
第1章 フルトヴェングラーの「第九」
(戦後バイロイト音楽祭再開の記念コンサート
1951年7月29日 バイロイト祝祭劇場)
第2章 スカラ座を呪縛したカラスのヴィオレッタ
(カラス/ヴィスコンティのヴェルディ《椿姫》
1955年5月28日 ミラノ・スカラ座)
第3章 《ばらの騎士》の優美
(カラヤン/シュヴァルツコップのリヒャルト・シュトラウス《ばらの騎士》
1960年夏 ザルツブルク祝祭大劇場)
第4章 ホロヴィッツの劇的な復帰
(バッハーシューマンースクリャービンーショパン
1965年5月9日 ニューヨーク・カーネギーホール)
第5章 ウィーンを陶酔させたバーンスタイン
(マーラーの交響曲第五番
1972年5月26日 ウィーン・ムジークフェライン)
第6章 ポリーニの衝撃的再登場
(ドビュッシーの前奏曲第一集ーブーレーズのピアノ・ソナタ第二番
1973年5月26日 ウィーン・コンツェルトハウス)
第7章 ベームとウィーン・フィルの古き良きモーツァルト
(交響曲第四〇番ト短調/第四一番ハ長調
1973年6月 ウィーン・ムジークフェライン)
第8章 《トリスタンとイゾルデ》の華麗な競演
(バイロイトのクライバーとザルツブルクのカラヤン
1972年3月ー4月 ザルツブルク祝祭大劇場
1974年7月ー8月 バイロイト祝祭劇場)
第9章 蘇るモンテヴェルディの響き
(ガーディナー指揮の《聖母マリアの夕べの祈り》
1989年 ヴェネツィア サン・マルコ大聖堂)
第10章 パリ・シャトレ座の《ドン・カルロス》
(ボンディ演出/パッパーノ指揮 ヴェルディのグランド・オペラ
1993年2月ー3月)
第11章 歴史的劇場に響くバルトリの歴史的歌唱
(ヴィヴァルディ「2つの風にかき乱され」
1998年6月 ヴィツェンツァ テアトロ・オリンピコ)
第12章 神話を生むヴァントとベルリン・フィル
(ブルックナーの交響曲第七番
1999年11月 ベルリン・フィルハーモニー)
エピローグ 「名演」
あとがき
〈名演の記録〉
書誌情報
紙版
発売日
2000年10月10日
ISBN
9784062581950
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
通巻番号
195
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
著者紹介
1949年、東京生まれ。音楽評論家。71ー74年、ウィーン大学留学。75年よりクラシック音楽に関する執筆活動に入る。ドイツ・オペラを中心にクラシック全般についての評論には定評がある。主な著書に、『モーツァルトへの旅』『ベートーヴェンへの旅』(ともに新潮社)、『ウィーンの本』『プラハの春』(ともに音楽之友社)、『はじめてのオペラ』『オペラ歳時記』(ともに講談社)などがある。