ヒトの意識が生まれるとき

ヒトの意識が生まれるとき

ヒトノイシキガウマレルトキ

講談社選書メチエ

マリアはなぜ左胸にイエスを抱くのか? 苦い羊水に顔をしかめ、強い光に反応し、母親の声に応答する。感覚器官を駆使して、能動的かつ選択的に「他者」を求め続ける胎児。驚異的な胎内の認知システムを明らかにし、人間の意識を捉え直す。

【目次】
プロローグ 胎児からのメッセージ
第一章 胎児の心理学
1 胎児をとらえなおす
2 通過点としての「誕生」
3 行動主義心理学から認知心理学へ
4 「相互作用」という視点
第二章 胎内という世界
1 胎児が急速に発達するとき
2 「感覚」がヒトの意識を生む
3 胎児の視覚能力
4 胎児の聴覚能力
第三章 認知能力を検証する
1 初期視覚能力を探る
2 新生児の「選択的嗜好性」
3 新生児の学習メカニズム
第四章 早期産児研究は何を語るか
1 早期産児の睡眠システム
2 新生児のまばたき、胎児のまばたき
3 擬似的胎内環境が与えられたとき
4 「模倣」はなぜ行われるか
第五章 親と子の交流
1 育児日誌を読み解く
2 父親の育児意識
3 変容する育児意識
第六章 人間の意識の誕生
1 胎児というヒト
2 親子交流がもたらすこと
3 「応答性」からみた意識
エピローグ 「交流」と現代
参考文献
あとがき


  • 前巻
  • 次巻

目次

プロローグ 胎児からのメッセージ
第一章 胎児の心理学
1 胎児をとらえなおす
2 通過点としての「誕生」
3 行動主義心理学から認知心理学へ
4 「相互作用」という視点
第二章 胎内という世界
1 胎児が急速に発達するとき
2 「感覚」がヒトの意識を生む
3 胎児の視覚能力
4 胎児の聴覚能力
第三章 認知能力を検証する
1 初期視覚能力を探る
2 新生児の「選択的嗜好性」
3 新生児の学習メカニズム
第四章 早期産児研究は何を語るか
1 早期産児の睡眠システム
2 新生児のまばたき、胎児のまばたき
3 擬似的胎内環境が与えられたとき
4 「模倣」はなぜ行われるか
第五章 親と子の交流
1 育児日誌を読み解く
2 父親の育児意識
3 変容する育児意識
第六章 人間の意識の誕生
1 胎児というヒト
2 親子交流がもたらすこと
3 「応答性」からみた意識
エピローグ 「交流」と現代
参考文献
あとがき

書誌情報

紙版

発売日

2001年08月07日

ISBN

9784062582186

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

通巻番号

218

ページ数

208ページ

シリーズ

講談社選書メチエ

著者紹介

著: 大坪 治彦(オオツボ ハルヒコ)

1953年福岡市生まれ。九州大学文学部卒業。同大学大学院博士課程修了。現在、鹿児島大学教育学部教授。専攻は認知心理学(新生児の発達)と学校臨床心理学(カウンセリングによる援助)。主な共著に、『認知科学のフロンティア3』(サイエンス社)、『新生理心理学』(北大路書房)などがある。