自己を失った少年たち 自己確認型犯罪を読む

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自己を失った少年たち 自己確認型犯罪を読む

ジコヲウシナッタショウネンタチジコカクニンガタハンザイヲヨム

講談社選書メチエ

少年たちの〈心の深い森〉
空虚な自己が生むものは?

「自分の姿が自分自身で感じ取れない」不安。自己の病理を抱える少年少女はどこへ行くのか。他者の欠如、自己の空虚感が、ストーカーや凶悪犯罪を呼ぶ。現代人の病理を映す自己確認型犯罪を手がかりに、彼らの心の深い森に入る犯罪精神医学入門。

【目次】
プロローグ 虚ろな若者たち
第一章 深い森 「オウム事件」と『ノルウェイの森』
1 「空虚な自己」とカルト
2 『ノルウェイの森』にわけいる
第二章 「空虚な自己」の心理学
1 「空虚な自己」とはなにか
2 「自己」をめぐる心理学
3 コフート対カーンバーグ
第三章 「自己確認型」犯罪が誕生したとき
1 古典型から自己確認型へ 犯罪の時代的変遷
2 現代の犯罪=「自己確認型」犯罪
第四章 「自己確認型」犯罪をよむ
1 「特別な存在になりたい」 佐賀バスジャック事件
2 相手の心に自己を刻む ストーカー犯罪
第五章 レゾー型人間の誕生 現代と虚ろな若者
1 不安と空虚の時代
2 「タテ社会」の崩壊
エピローグ 明治における自己 西田と鴎外
主要参考文献
あとがき
索引


  • 前巻
  • 次巻

目次

プロローグ 虚ろな若者たち
第一章 深い森 「オウム事件」と『ノルウェイの森』
1 「空虚な自己」とカルト
2 『ノルウェイの森』にわけいる
第二章 「空虚な自己」の心理学
1 「空虚な自己」とはなにか
2 「自己」をめぐる心理学
3 コフート対カーンバーグ
第三章 「自己確認型」犯罪が誕生したとき
1 古典型から自己確認型へ 犯罪の時代的変遷
2 現代の犯罪=「自己確認型」犯罪
第四章 「自己確認型」犯罪をよむ
1 「特別な存在になりたい」 佐賀バスジャック事件
2 相手の心に自己を刻む ストーカー犯罪
第五章 レゾー型人間の誕生 現代と虚ろな若者
1 不安と空虚の時代
2 「タテ社会」の崩壊
エピローグ 明治における自己 西田と鴎外
主要参考文献
あとがき
索引

書誌情報

紙版

発売日

2001年12月10日

ISBN

9784062582285

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

通巻番号

228

ページ数

216ページ

シリーズ

講談社選書メチエ

著者紹介

著: 影山 任佐(カゲヤマ ジンスケ)

1948年、福島県生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、パリ大学犯罪学研究所等を経て、現在、東京工業大学教授。医学博士。専攻は犯罪精神医学、精神病理学。主な著書に、『エゴパシー――自己の病理の時代』(日本評論社)、『「空虚な自己」の時代』(NHKブックス)、『超のび太症候群』(河出書房新社)などがある。

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