
皇后の近代
コウゴウノキンダイ
- 著: 片野 真佐子

近代化への激動の中、皇后の果たした役割とは? 皇后美子(はるこ)・節子(さだこ)・良子(ながこ)、明治から三代の物語。聡明で学究肌、維新後の宮中改革に積極的だった美子皇后、病弱な大正天皇を補佐し、神ながらの道に邁進した節子皇后、春日のごとき良子皇后、それぞれの足跡を追う。
【目次】
はじめに
第一章 近代皇后の誕生
1 金剛石もみかすは
2 一条美子の入内
3 宮中改革
第二章 皇后の仕事
1 内廷夜話と金曜陪食
2 皇后、国民の前に姿を見せる
3 皇太子嘉仁の誕生
第三章 宮中と西欧化の進展
1 天皇と皇后の女性観
2 皇室外交のかなめとして
3 洋装化する皇后
4 憲法発布と大婚二十五周年
第四章 世代交代のきざし
1 名宮嘉仁妃の選定と東宮結婚
2 美子皇后伝説
3 「婦人の社会的進出」
第五章 寄り添う皇后 節子皇后
1 明治の先代とは異なる二人
2 天皇の病状発表へ 「健康」という価値
3 慈善恩賞の府としての天皇制
4 母子対立
第六章 神ながらの道に邁進する節子皇后
1 筧克彦の進講
2 『神ながらの道』の世界
3 宮中とキリスト教
4 プロパガンダとしての「救癩」事業
第七章 イデオロギーとしての母性
1 天皇裕仁と良子皇后
2 動員される皇后たち
3 総動員体制
4 「人間宣言」後
あとがき
註
主要人名索引
- 前巻
- 次巻
目次
はじめに
第一章 近代皇后の誕生
1 金剛石もみかすは
2 一条美子の入内
3 宮中改革
第二章 皇后の仕事
1 内廷夜話と金曜陪食
2 皇后、国民の前に姿を見せる
3 皇太子嘉仁の誕生
第三章 宮中と西欧化の進展
1 天皇と皇后の女性観
2 皇室外交のかなめとして
3 洋装化する皇后
4 憲法発布と大婚二十五周年
第四章 世代交代のきざし
1 名宮嘉仁妃の選定と東宮結婚
2 美子皇后伝説
3 「婦人の社会的進出」
第五章 寄り添う皇后 節子皇后
1 明治の先代とは異なる二人
2 天皇の病状発表へ 「健康」という価値
3 慈善恩賞の府としての天皇制
4 母子対立
第六章 神ながらの道に邁進する節子皇后
1 筧克彦の進講
2 『神ながらの道』の世界
3 宮中とキリスト教
4 プロパガンダとしての「救癩」事業
第七章 イデオロギーとしての母性
1 天皇裕仁と良子皇后
2 動員される皇后たち
3 総動員体制
4 「人間宣言」後
あとがき
註
主要人名索引
書誌情報
紙版
発売日
2003年11月12日
ISBN
9784062582834
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
通巻番号
283
ページ数
234ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
著者紹介
1949年生まれ。お茶の水女子大学人間文化研究科博士課程修了。博士(人文科学)。大阪商業大学教授。日本近代史、近代天皇制を研究する。主な著書に、『孤憤のひと柏木義円』『近代天皇制の形成とキリスト教』などがある。