
抗争する人間(ホモ・ポレミクス)
コウソウスルニンゲンホモポレミクス
- 著: 今村 仁司

今村社会哲学の到達点!
暴力・闘争・排除を生む人間の本質に迫る
社会的人間が内包する暴力性とは何なのか?排除・闘争を通じて構造化される秩序とは?人間が持っている社会的欲望がどんな暴力現象となって現れどのように制御されるのかを解明し、そうした精神の構造に楔として打ち込まれる倫理の可能性を探る。
【目次】
はじめに
序 章 社会に内在する暴力
1 アルカイック社会における政治と暴力
2 「排除」から生まれる秩序
3 他者に承認を要求すること
4 暴力を生み出す精神と倫理
第一章 欲望としての人間
1 人間の欲望の三つのアスペクト
2 想像上の親殺し
第二章 社会を形成する動力
1 社会的結合(ソシアビリテ)は自然か人工か
2 欲望に貫かれた闘争の力学
第三章 欲望論の系譜
1 上位に立とうとする欲望
2 権力のイデオロギー的正当化
3 産出された現実のなかの真理
4 社会的欲望が正当化される過程
第四章 文字と貨幣と国家
1 排除する力が生む文字と貨幣
2 人間的存在者に内在する文字的なもの
3 国家とは実力(暴力)なのか
4 暴力の人間学的基礎
5 国家はすみずみまで暴力である
第五章 王権の類型
1 「未開社会」の王権
2 絶対王権の正当化論理
3 絶対君主の社会的位置
第六章 言葉と暴力
1 尋問と命令の強制力
2 存在の分割
3 権力の言説
4 言葉の暴力からの解放
5 論議的言説による法理念の実現
第七章 法から倫理へ
1 法の理念
2 覚醒倫理の可能性
参考文献
あとがき
Ⓒ
- 前巻
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目次
●目次
はじめに──1
序 章 社会に内在する暴力
1 アルカイック社会における政治と暴力
2 「排除」から生まれる秩序
3 他者に承認を要求すること
4 暴力を生み出す精神と倫理
第一章 欲望としての人間
1 人間の欲望の三つのアスペクト
2 想像上の親殺し
第二章 社会を形成する動力
1 社会的結合(ソシアビリテ)は自然か人工か
2 欲望に貫かれた闘争の力学
第三章 欲望論の系譜
1 上位に立とうとする欲望
2 権力のイデオロギー的正当化
3 産出された現実のなかの真理
4 社会的欲望が正当化される過程
第四章 文字と貨幣と国家
1 排除する力が生む文字と貨幣
2 人間的存在者に内在する文字的なもの
3 国家とは実力(暴力)なのか
4 暴力の人間学的基礎
5 国家はすみずみまで暴力である
第五章 王権の類型
1 「未開社会」の王権
2 絶対王権の正当化論理
3 絶対君主の社会的位置
第六章 言葉と暴力
1 尋問と命令の強制力
2 存在の分割
3 権力の言説
4 言葉の暴力からの解放
5 論議的言説による法理念の実現
第七章 法から倫理へ
1 法の理念
2 覚醒倫理の可能性
参考文献
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2005年03月12日
ISBN
9784062583244
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
通巻番号
324
ページ数
268ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
電子版
発売日
2015年07月24日
JDCN
0625832400100011000V
著者紹介
1942-2007年。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。元東京経済大学教授。専門は社会思想史,社会哲学。著訳書に『アルチュセールの思想』、『近代性の構造』、『交易する人間』(以上,講談社)、『暴力のオントロギー』(勁草書房)、ヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論』(共訳、岩波書店)、カール・マルクス『資本論』(共訳、筑摩書房)など多数。