
ハプスブルクの文化革命
ハプスブルクノブンカカクメイ
- 著: 山之内 克子

全市民に娯楽と余暇が開放された、ウィーンの「文化革命」とは何か?
豪華な儀式と祝祭でスペクタクルを演出し、視聴覚から臣民を従えたマリア・テレジア。庭園も舞踏会も一般公開する一方で、自分は宮廷に引きこもるヨーゼフ2世。同時代の記録に残された膨大な都市民の肉声から、啓蒙専制君主に再編される市民生活の相貌を活写する。
【目次】
関連地図
はじめに
第一章 北方からのまなざし──ドイツ啓蒙主義者がみたウィーン
1 「啓蒙の聖地」ウィーン
2 「パイアケス人の国」──旅行記が描く十八世紀ウィーン
3 「カトリック宮廷都市」における啓蒙主義
第二章 マリア・テレジアとウィーンの宮廷文化
1 ハプスブルク帝国の中央集権化と宮廷社会
2 「スペクタクルは君主の務め」──マリア・テレジアと宮廷行事
3 ウィーンの謝肉祭
第三章 都市の時空を画すもの──宗教行事・伝統的スペクタクル・演劇文化
1 伝統的娯楽のかたち
2 啓蒙専制主義と余暇の管理
第四章 ヨーゼフ二世── ハプスブルクの「革命児」
1 啓蒙君主の教会改革と娯楽観
2 新しい娯楽習慣とヨーゼフ主義の実現過程
第五章 緑地へ向かう都市民──近代的余暇習慣のステージ
1 ウィーンの庭園──世界支配の象徴から至福の園へ
2 公共緑地と散策習慣
3 日曜日の散策者たち──娯楽の諸要素の再統合
第六章 「中心の喪失」 ヨーゼフ二世の宮廷改革
1 儀式なき宮廷、「私」としての皇帝
2 宮廷儀式の「親密化」
終 章 バロック的宮廷都市から市民的近代都市へ
1 メトロポリス・ウィーンと新しい都市文化
2 啓蒙主義の「再発見」
ハプスブルク家略系図
注
あとがき
索引
Ⓒ
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目次
関連地図
はじめに
第一章 北方からのまなざし──ドイツ啓蒙主義者がみたウィーン
1 「啓蒙の聖地」ウィーン
2 「パイアケス人の国」──旅行記が描く十八世紀ウィーン
3 「カトリック宮廷都市」における啓蒙主義
第二章 マリア・テレジアとウィーンの宮廷文化
1 ハプスブルク帝国の中央集権化と宮廷社会
2 「スペクタクルは君主の務め」──マリア・テレジアと宮廷行事
3 ウィーンの謝肉祭
第三章 都市の時空を画すもの──宗教行事・伝統的スペクタクル・演劇文化
1 伝統的娯楽のかたち
2 啓蒙専制主義と余暇の管理
第四章 ヨーゼフ二世── ハプスブルクの「革命児」
1 啓蒙君主の教会改革と娯楽観
2 新しい娯楽習慣とヨーゼフ主義の実現過程
第五章 緑地へ向かう都市民──近代的余暇習慣のステージ
1 ウィーンの庭園──世界支配の象徴から至福の園へ
2 公共緑地と散策習慣
3 日曜日の散策者たち──娯楽の諸要素の再統合
第六章 「中心の喪失」 ヨーゼフ二世の宮廷改革
1 儀式なき宮廷、「私」としての皇帝
2 宮廷儀式の「親密化」
終 章 バロック的宮廷都市から市民的近代都市へ
1 メトロポリス・ウィーンと新しい都市文化
2 啓蒙主義の「再発見」
ハプスブルク家略系図
注
あとがき
索引
書誌情報
紙版
発売日
2005年09月11日
ISBN
9784062583404
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
通巻番号
340
ページ数
252ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
電子版
発売日
2015年07月24日
JDCN
0625834000100011000L
著者紹介
1963年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退、ウィーン大学精神科学部博士課程修了(Ph.D.)。神戸外国語大学助教授。専攻は、オーストリア社会文化史。 著書に、『ウィーン ブルジョアの時代から世紀末へ』『啓蒙都市ウィーン』、共著に『ウィーン・オーストリア知るための50章』『環境と景観の社会史』などがある。