共視論

共視論

キョウシロンボシゾウノシンリガク

講談社選書メチエ

浮世絵に描かれた母子像は何を語るか

蛍、花火、しゃぼん玉。輝いて、そして消えていく対象を眺める母子。象徴を共有し、言語を使用するための基盤となるこの構図を日本人はなぜ好むのか?「共視」する母子を取り囲む「場」の文化とは?精神分析学をはじめ、さまざまな分野の新しい知見をもとに考察する、視線をめぐる人間論。


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目次

第1章 共視母子像からの問いかけ 北山修
第2章 場の江戸文化 田中優子
第3章 共に見ること語ること――並ぶ関係と三項関係 やまだようこ
第4章 発達心理学から見た共視現象 遠藤利彦
第5章 視線の構造 三浦佳世
第6章 タテ社会における視線 山口裕幸
第7章 まなざしの精神病理 黒木俊秀
第8章 アジアの親子画、日本の浮世絵――育児文化の変容 中村俊哉

書誌情報

紙版

発売日

2005年10月07日

ISBN

9784062583442

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

通巻番号

344

ページ数

244ページ

シリーズ

講談社選書メチエ

著者紹介