南の思想

南の思想

ミナミノシソウチチュウカイテキシコウヘノイザナイ

講談社選書メチエ

世界の行きづまりを解きほぐす柔らかな思想
南イタリアから贈る哲学的エセー

遅さ、矛盾、自由。「南」には近代が忘れた富がある。力ではなく弱さを。所有の自閉のかわりにフロンティアの開放を。ブレーキの壊れた資本主義のかわりにゆったりとした「適度」を。「南=貧困」のステレオタイプを打ち破る、近代合理主義への「南」=地中海からの回答。


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目次

 序章 「南」の思想のために
第1部 地中海
 第1章 ゆっくり歩む
 第2章 陸と海
第2部 ホモ・クーレンス(走り続ける人間)
 第3章 フロンティアを考える
 第4章 走行の原理主義
第3部 思想の軋轢
 第5章 アルベール・カミュ、あるいは南の思想の必要性
 第6章 ピエルパオロ・パゾリーニ、あるいは人生の自己撞着

書誌情報

紙版

発売日

2006年07月12日

ISBN

9784062583657

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

通巻番号

365

ページ数

300ページ

シリーズ

講談社選書メチエ

著者紹介