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儒教と近代国家 「人倫」の日本、「道徳」の韓国
ジュキョウトキンダイコッカ ジンリンノニホンドウトクノカンコク
- 著: 朴 倍暎

忠孝、人倫、理想道徳……
日韓それぞれの近代思想史!
同じく儒教を政治思想の基盤としながら、日本と韓国はなぜ、異なる近代化の道をたどったのだろうか。伊藤仁斎に代表される近世儒学の人倫論と、水戸学、明治憲法、教育勅語の関係とは。朱子学を柱とする韓国は、いかにして文明開化から戦後の朴正煕大統領の維新憲法にまで至ったか――。両国の近代と政治思想を問い直す画期的論考。
【目次】
はじめに
第一章 近代国家の基盤思想としての近世儒教
1 伊藤仁斎と人倫
2 性は気質である
3 韓国における普遍価値の追求
4 道徳理想主義への希求
第二章 西洋文明の登場とその受け入れ方
1 啓蒙思想としての文明開化論
2 西欧中心の文明開化──福沢諭吉
3 儒教中心の文明開化──兪吉濬
第三章 日本の近代国家への移行
1 国家理念の形成
2 万世一系の皇統
第四章 日本の近代国家の思想的組み立て
1 明治憲法
2 水戸学の「正名論」と「忠恕」
3 教育勅語と国民道徳
4 忠と孝、そして人倫
第五章 韓国の近代思想の諸相
1 近代意識の始まり
2 世界観の変化
3 朝鮮における近代意識の挫折
第六章 韓国の維新憲法と国民教育憲章
1 思想史からみた植民地時代
2 近代国家の樹立への構想
3 国民意識の高揚
4 近代国家への経験
おわりに
註
あとがき
索引
Ⓒ
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目次
はじめに
第一章 近代国家の基盤思想としての近世儒教
1 伊藤仁斎と人倫
2 性は気質である
3 韓国における普遍価値の追求
4 道徳理想主義への希求
第二章 西洋文明の登場とその受け入れ方
1 啓蒙思想としての文明開化論
2 西欧中心の文明開化──福沢諭吉
3 儒教中心の文明開化──兪吉濬
第三章 日本の近代国家への移行
1 国家理念の形成
2 万世一系の皇統
第四章 日本の近代国家の思想的組み立て
1 明治憲法
2 水戸学の「正名論」と「忠恕」
3 教育勅語と国民道徳
4 忠と孝、そして人倫
第五章 韓国の近代思想の諸相
1 近代意識の始まり
2 世界観の変化
3 朝鮮における近代意識の挫折
第六章 韓国の維新憲法と国民教育憲章
1 思想史からみた植民地時代
2 近代国家の樹立への構想
3 国民意識の高揚
4 近代国家への経験
おわりに
註
あとがき
索引
書誌情報
紙版
発売日
2006年07月12日
ISBN
9784062583664
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
通巻番号
366
ページ数
212ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
電子版
発売日
2015年07月24日
JDCN
0625836600100011000G
著者紹介
1967年生まれ。韓国成均館大学韓国哲学科卒業および同大学院修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程(倫理学)修了。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科文学部(倫理学)助手。専攻は倫理学・日本倫理思想史。 論文に、「伊藤仁斎の『中庸発揮』における「人倫」の位置づけ」「人間は尊い存在なのか 伊藤仁斎の「道」の概念を中心に」などがある。衣川強『朱熹』の韓国語訳がある。