政治診断学への招待

政治診断学への招待

セイジシンダンガクヘノショウタイ

講談社選書メチエ

「失政」という病を治療する政治学へ

政治権力の「あやまち」をどう見極めるか? 人々はなぜ政治、権力の暴走をゆるしてしまうのか? 気鋭の政治学研究者が、「政治を診る」理論を確立するべく、古今東西の政治思想史を、大胆かつ精緻に読み直す!

【目次】
はじめに
第一章 政治危機の把握はなぜ難しいのか
1 ナチ・ドイツとフルトヴェングラー
2 大日本帝国と矢内原忠雄
3 政治診断学
4 医学と政治思想の知られざる関係
第二章 政治理論の医学的モデル
1 政治体の解剖学
2 四体液説 政治体の生理学
3 政治体にとっての診療医
4 検視官としての歴史家?
第三章 政治診断学の構想
1 統治術から政治監視術へ
2 診断学の思考様式
3 トマス・シデナムの方法論革命
4 診療体制の構想
5 政治診断学の射程と課題
第四章 政治体の治療学へ
1 東西の治療メタファーの違いとは
2 西洋における治療メタファー
3 徳川期日本の治療メタファー
4 治療法における東西の差異
5 政治体の自己治癒能力
6 政治体の死
終章 現代政治を診断する視角
1 政治症候学としての暴政理論
2 政治診断学の懐胎
あとがき

参考文献
索引


  • 前巻
  • 次巻

目次

はじめに
第一章 政治危機の把握はなぜ難しいのか
1 ナチ・ドイツとフルトヴェングラー
2 大日本帝国と矢内原忠雄
3 政治診断学
4 医学と政治思想の知られざる関係
第二章 政治理論の医学的モデル
1 政治体の解剖学
2 四体液説 政治体の生理学
3 政治体にとっての診療医
4 検視官としての歴史家?
第三章 政治診断学の構想
1 統治術から政治監視術へ
2 診断学の思考様式
3 トマス・シデナムの方法論革命
4 診療体制の構想
5 政治診断学の射程と課題
第四章 政治体の治療学へ
1 東西の治療メタファーの違いとは
2 西洋における治療メタファー
3 徳川期日本の治療メタファー
4 治療法における東西の差異
5 政治体の自己治癒能力
6 政治体の死
終章 現代政治を診断する視角
1 政治症候学としての暴政理論
2 政治診断学の懐胎
あとがき

参考文献
索引

書誌情報

紙版

発売日

2006年11月11日

ISBN

9784062583756

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

通巻番号

375

ページ数

228ページ

シリーズ

講談社選書メチエ

著者紹介

著: 将基面 貴巳(ショウギメン タカシ)

1967年、神奈川県横浜市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。英国シェフィールド大学大学院歴史学博士課程修了(PhD)。専攻は政治思想史。ケンブリッジ大学クレア・ホールのリサーチフェロー、英国学士院中世テキスト編集委員会専属研究員、ヘルシンキ大学歴史学科客員教授などを歴任。ニュージーランドのオタゴ大学人文学部歴史学科専任講師。著書に『反「暴君」の思想史』(平凡社新書)、Ockham and Political Discourse in the Late Middle Ages (Cambridge University Press)、共訳書にデイヴィッド・ラスカム『十二世紀ルネサンス』(慶應義塾大学出版会)、英文の学術論文多数。