
江戸の病
エドノヤマイ
- 著: 氏家 幹人

ダメ医者に診てもらい、あやしい薬を買い、母乳のネットワークで助け合った人びと
コレラにインフルエンザ、国民病とも言われる「肺病」とあふれる梅毒患者たち。出産は命がけだし、母乳の出だっておぼつかない。常に死と隣り合わせだった江戸の人びとは、ユーモアあふれる諦観と温情に満ちた人的ネットワークで乗り切った。江戸文化のエキスパートが、近世日本の新たな一面を明かす。
【目次】
病気の章
産と乳の章
医者の章
薬の章
終章 「飼い殺し」と「看病断」
あとがき
[資料]死にゆく人々(『官府御沙汰略記』より)
主な参考文献・資料
- 前巻
- 次巻
目次
病気の章
産と乳の章
医者の章
薬の章
終章 「飼い殺し」と「看病断」
あとがき
[資料]死にゆく人々(『官府御沙汰略記』より)
主な参考文献・資料
書誌情報
紙版
発売日
2009年04月11日
ISBN
9784062584371
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
通巻番号
437
ページ数
242ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
著者紹介
1954年、福島県に生まれる。東京教育大学文学部卒業。歴史学者(日本近世史)。著書に『サムライとヤクザ』(ちくま新書)、『かたき討ち』(中公新書)、『殿様と鼠小僧』(講談社学術文庫)、『武士道とエロス』(講談社現代新書)、『江戸の怪奇譚』(講談社)などがある。