
マイページに作品情報をお届け!
薩摩藩士朝鮮漂流日記-「鎖国」の向こうの日朝交渉
サツマハンシチョウセンヒョウリュウニッキサコクノムコウノニッチョウコウショウ
- 著: 池内 敏

筆まめ薩摩武士が描いた、素顔の日朝交流。詩文を贈答し合い、待遇・送還手続について筆談で交渉し、酒を酌み交わす―漂着した武士が残した詳細な記録と挿図から、朝鮮地方官僚との「日朝交流」を読み解く。
離島勤務から本国への帰途、薩摩藩士安田義方ら一行は遭難し、朝鮮に漂着する。安田は、朝鮮王朝の地方官僚らと漢文の筆談によって、現地での待遇と送還について折衝しながら、一方で、酒を酌み交わし、詩文を贈りあい、交流を深めていく。安田が遺した詳細な記録と巧みな挿図から、朝鮮通信使の儀礼的な通交とはまったく違った近世日朝交流のすがたが見えてくる。
【目次】
はじめに
第一章 近世日本の朝鮮認識
1.日朝友好の枠組み
2.朝鮮漂流記を読む
第二章 事件のはじまり
1.咆哮する唐山の海 40
2.執拗な事情聴取(文政二年七月三~七日)
3.うちとける心(七月八~十二日)
第三章 船を棄てる
1.衝突と交流(七月十三~二十一日)
2.別れじたく(七月二十二~二十六日)
第四章 帰途
1.一刻千秋の思い(七月二十六~八月十五日)
2.釜山湾の日々(八月十六日~文政三年)
3.余聞
おわりに 安田義方「朝鮮漂流日記」から見えること
あとがき
参考史料・文献
Ⓒ
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
はじめに
第一章 近世日本の朝鮮認識
1.日朝友好の枠組み
2.朝鮮漂流記を読む
第二章 事件のはじまり
1.咆哮する唐山の海 40
2.執拗な事情聴取(文政二年七月三~七日)
3.うちとける心(七月八~十二日)
第三章 船を棄てる
1.衝突と交流(七月十三~二十一日)
2.別れじたく(七月二十二~二十六日)
第四章 帰途
1.一刻千秋の思い(七月二十六~八月十五日)
2.釜山湾の日々(八月十六日~文政三年)
3.余聞
おわりに 安田義方「朝鮮漂流日記」から見えること
あとがき
参考史料・文献
書誌情報
紙版
発売日
2009年08月12日
ISBN
9784062584470
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
通巻番号
447
ページ数
222ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
電子版
発売日
2013年08月23日
JDCN
0625844700100011000K
著者紹介
1958年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程中退。博士(文学)。名古屋大学教授。専攻は、近世日朝関係史、日本近世史。 主著に、『近世日本と朝鮮漂流民』『大君外交と「武威」』『竹島問題とは何か』(名古屋大学出版会)、『竹島――もうひとつの日朝関係史』など多数ある。