熊楠の星の時間

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電子あり

熊楠の星の時間

クマグスノホシノジカン

講談社選書メチエ

著者中沢新一氏は『森のバロック』『南方熊楠コレクション』(全五巻)をはじめ一連の熊楠研究に対して、2016年の第26回南方熊楠賞を受賞。21世紀に入ってからも、ますます著者は熊楠の重要性を認め、彼の思想を発掘・発展させています。真のエコロジーを問う「アクティビスト南方熊楠」「海辺の森のバロック」、全体知を探究する「熊楠の華厳」、熊楠の心の構造を解明する「南方熊楠のシントム」などを収録する新熊楠論。


著者中沢新一氏は、長年にわたり南方熊楠についての考察を深め、多くの論考を発表してきました。1990年代に刊行された『森のバロック』(読売文学賞)、『南方熊楠コレクション』(全五巻)などが、その代表作です。また、「宗教学・人類学・民俗学を綜合して「対称性人類学」で新たな思想を展開しています。また独自のフィールドワークによる「アースダイバー」(『アースダイバー』、『大阪アースダイバー』、『週刊現代』連載中の「アースダイバー 神社編」)新しい知見と感性を切り開く可能性をもっています」(南方熊楠顕彰会の受賞理由を短縮しまとめた)。
2016年の第26回南方熊楠賞が授与されます。
21世紀に入ってから、著者はますます熊楠の重要性を認め、彼の思想の可能性を掘り起こし、発展させるために、2014年には「南方熊楠の新次元」と題する4回の講演・対談を主催しました(明治大学野生の科学研究所)。
本書は、その時の講演「アクティビスト熊楠」「明恵と熊楠」(改題「熊楠の華厳」)に加えて、熊楠の心の構造を探った「熊楠のシントム」、海のエコロジーを探究する「海辺の森のバロック」、本書の全体像を提示する「熊楠の星の時間」を収録した、新熊楠論です。
思想家・中沢新一が提示する、熊楠哲学の放つ強力な火花に驚愕し、目を開かれることになるでしょう。未来を切り開く一冊です。


Ⓒ中沢新一

  • 前巻
  • 次巻

目次

序論 熊楠の星の時間
第一章 熊楠の華厳
第二章 アクティビスト南方熊楠
第三章 南方熊楠のシントム
第四章 二つの「自然」
第五章 海辺の森のバロック
あとがき

書誌情報

紙版

発売日

2016年05月11日

ISBN

9784062586337

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

通巻番号

630

ページ数

196ページ

シリーズ

講談社選書メチエ

電子版

発売日

2019年06月28日

JDCN

06A0000000000118021U

初出

熊楠の星の時間…書き下ろし、熊楠の華厳…2014年1月13日に開催された公開講座「南方熊楠の新次元 第三回『明恵と熊楠』」(明治大学野生の科学研究所)における講演をもとに書き下ろし、アクティビスト南方熊楠…2014年2月22日に開催された公開講座「南方熊楠の新次元 第四回『アクティビスト南方熊楠』」(明治大学野生の科学研究所)における講演をもとに書き下ろし、南方熊楠のシントム…2013年7月27日に開催された「第六十回 日本病跡学会総会」における特別講演をもとに書き下ろし。「群像」2014年1月号に掲載、二つの「自然」…2014年10月28日に開催された講演会「自然の人類学 フィリップ・デスコラの著作を中心に」(日仏会館)における講演をもとに書き下ろし。「現代思想」2015年1月号に掲載、海辺の森のバロック…2015年11月29日に開催された公開シンポジウム「サンゴ、<野生の科学>と出遭う」(日本サンゴ礁学会)における講演をもとに書き下ろし。

収録作品

  • 作品名

    熊楠の星の時間

    初出

    書き下ろし

  • 作品名

    熊楠の華厳

    初出

    2014年1月13日に開催された公開講座「南方熊楠の新次元 第三回「明恵と熊楠」」(明治大学野生の科学研究所)における講演をもとに書き下ろし

  • 作品名

    アクティビスト南方熊楠

    初出

    2014年2月22日に開催された公開講座「南方熊楠の新次元 第四回「アクティビスト南方熊楠」」(明治大学野生の科学研究所)における講演をもとに書き下ろし

  • 作品名

    南方熊楠のシントム

    初出

    2013年7月27日に開催された「第六十回 日本病跡学会総会」における特別講演をもとに書き下ろし。『群像』2014年1月号に掲載

  • 作品名

    二つの「自然」

    初出

    2014年10月28日に開催された講演会「自然の人類学 フィリップ・デスコラの著作を中心に」(日仏会館)における講演をもとに書き下ろし。『現代思想』2015年1月号に掲載

  • 作品名

    海辺の森のバロック

    初出

    2015年11月29日に開催された公開シンポジウム「サンゴ、<野生の科学>と出遭う」(日本サンゴ礁学会)における講演をもとに書き下ろし

著者紹介

著: 中沢 新一(ナカザワ シンイチ)

中沢新一(なかざわ・しんいち) 1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、明治大学野生の科学研究所所長。思想家。 著書に『アースダイバー』(桑原武夫学芸賞)、『大阪アースダイバー』、『カイエ・ソバージュ』(小林秀雄賞)、『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)『哲学の東北』(斎藤緑雨賞)など多数ある。

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